はなとゆめ+猫の本棚さんの書評



水俣病がまだその原因がわからなかったころ、チッソ株式会社が排出する水銀にあると世間に告発した社会派推理小説。
昭和35年の作品。当時はまだ水俣病は世間一般には知られていなかった。 水上の素晴らしくてす…
投票(10)コメント(0)2016-06-11





「これ(水俣病)は、白昼堂々と、大衆の面前で演ぜられている殺人事件ではないか。どこかに犯人がいるはずだ」 水俣病を扱った本書の作者、水上勉の言葉です。
水俣病が公式に確認されたのは 1956年(昭和31年)5月1日 です。今月はそこから70年ということ…


水俣病をテーマにした水上勉氏の社会派ミステリー。著者自身の取材を重ねた成果が遺憾なく発揮された、臨場感あふれる作品。当時の企業や、地方公共団体の姿勢に対する著者の怒りを強く印象づけられるだろう。
熊本県水潟市で発生した死に至る病 水潟病。工場廃液の因果関係が疑われるなか、東京の保健所から調査にき…