かもめ通信さんの書評





曇ったガラス窓を指先でふきながら、山林や田畑が続く真っ暗な窓の外を眺めたことがあるだろうか。時折思い出したように現れる民家の灯りに、ここにもまた人々が暮らしているのだとホッとしたことが。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 この有名な冒頭の一文と、主人公の男が妻子持ちの高等…



読めば読むほどに、雪国の寂しい情景と駒子の生き方が重なり合い、駒子の思いに触れていく。駒子にとって島村が、島村にとって駒子が、強く魅かれつつも決して結ばれない運命ならば、もう会うべきではない。たぶん。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 この雪国では、新緑の季節や夏の登山、秋の紅…





川端文学ここにあり!初めて新潟行ったとき、トンネルを抜けると本当に雪国だったのは感動でした。





美しい文章や清冽なタッチの文体の中に、何かある種の感覚の鋭さ、死の匂いを感じる「雪国」
私が川端康成の小説に対して抱く印象は、美しい文章や清冽なタッチの文体も、もちろんですが、何かこう、あ…

またまた、山峡の温泉宿と無為徒食の遊民と哀しい芸者のなりそめです、何事も聴取る耳と見逃ぬ目と老人の口と心を持ち、人畜無害な想うだけのアラフォは、美しい女には目がない?
再読です、例によってほぼ忘れている、 若あい時に読んだ康成は「踊子」と「雪国」だけで、ともに凡々と…





有名な冒頭に加え、序盤の列車内と終盤の天の河に火があまりにも幻想的で見事。人生変わりました。
別版でも上げてありますが、再読で読み込んだので、かなり長いバージョンの感想を。 ノーベル文…




雪がなにもかも綺麗に見せるのだ。
冒頭の文章だけが有名すぎて、読んだことがあるのか無いのか、ぼんやりとした内容さえ知らなかったり忘れた…

日本人とって、あの世とは無の世界ではない。誰もが帰るべき、なつかしい世界である。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 というあまりにも有名な出だしで始まる「雪国」を読…

駒子のやることなすことを、「徒労だね」と、島村は笑う……
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」 …



読みながら色彩豊かな映像美を感じてしまう。
最初の頁、葉子の 「駅長さあん、駅長さあん。」 という台詞で、もう物語の世界に引き込まれ…




トンネルを抜けると雪国だった。・・で始まる、川端康成先生の不屈の名作です。 トンネルの向こうは、痛いくらいの哀れな純粋がありました。
この名作をいままで敬遠していた自分がとても恥ずかしいです。書評するのは、とてもおこがましい限りです。…





何十年かぶりに読み直した『雪國』は、記憶にあるよりもずっと美しく妖しい作品でした
私の通っていた中学では3年生のときに「卒論」という共同研究があった。国語の授業の一環で、ある作家や作…



ぜんぶ、雪のせいだ。
そんな訳で 眠れる美女 にひき続き読んでみた「雪国」。 読後1番に思ったのは、このウンタラ賞受賞と…





「柔は剛を制す」のだ。
復活!課題図書倶楽部・2015 課題本書評です。 柄谷行人がその著書「日本近代文学の起源」で…





トンネルの「向こうの国」と「こちらの国」。横たわるのは「越後山脈」か「天の川」か。そして、そこにあるのは熱い女の諦観か、冷たい女の炎の思いか。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった 日本で一番有名な小説な冒頭の一つである。ただし、…

向こうとこちらをつなぐトンネル
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」というあまりにも有名な書き出しで始まる一作。 無為…



卓越した叙述で「日本人的なもの」を突いた作品。その評価はなぜ分かれるのか?
要点 ・日本文学のひとつの頂点 ・卓越した文章力と芸術性 ・ストーリー性の乏しさ ・日本人観…




いろいろ考えすぎず、文章を堪能し、日本語の美しさを味わう、その姿勢で読むのが一番いいのかなと思いました。
主な登場人物は、3人です。 ◆島村。 親譲りの金で、働く必要がない。東京に妻子がいる。時々、…





古典と呼ばれるだけのことはある
やっぱり、古典・クラシックって呼ばれ続けるものは凄い。 文章が古いので読むのはとても苦しいけれ…





どこへ行きたいやら。共感を求めて、これを求めてはいけない。
これこそが男の女の美しい姿であると感じざる負えない雪国。前に百年文庫で川端康成さんの作品を拝見し…




「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」で有名なノーベル賞作家の代表作です。「吾輩は猫である」なみに有名な書き出しです。不思議な本です。実際は読めども読めどもトンネルを抜けずに終わります。
川端康成はノーベル賞受賞者なので外国にも研究者がいるらしいですが、終わりのハッキリしない小説を書く作…



「国境のトンネルを抜けると雪国であった」の有名な一文で始まる。正直よくわからない。昔の本だから、というのだけが理由ではないと思う。よー分からんのですよ。自分なりタイトルは「女」。
【ポイント】 1,「国境のトンネルを抜けると雪国であった」で始まるノーベル文学賞受賞作家・川端康…



島村という男が妻と子を家に残してたびたび訪れる雪国の宿。そこで駒子という女と出会い、一定の距離を保ったまま生活していく。
【裏表紙粗筋】 親譲りの財産で、無為徒食の生活をしている島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。…





季節にかかわらず、是非読んでください。風景描写が素晴らしいです。タイトルからはうまく想像できない最後のシーンに注目してください。情熱的ながらも美しいです。
名作と言われた理由が良くわかった。 許婚の医療費を払うために芸者になった駒子。仕事柄多くの旅の…




主人公島田は「無為徒食」と自嘲するが文筆業で、半ば私小説である。大東亜戦争のさなか、時局に背を向けて耽美的なこの作品を断続的に書き続けていたという。同時代の谷崎潤一郎『細雪』に戦意がまったく無いように
駒子が芸者になって師の治療費を工面したのを「徒労だ、と言う言葉をぶつけてやりたくなった」と唐突に思…



ストーリー云々よりも、ただただ雪国の美しい情景が目に浮かぶ… 小説というより、芸術作品だと思いました。




川端の眼光に照らし描かれる女たち
これまた授業の課題で読んだ本。 川端康成の作品はこれが初めて。 数秘術において私は、彼と…

書き出しがやはり素晴らしい。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」目の前にパーっと広がるよう。こういうのをセンスというのだなぁと子供心に思ったわけで。