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  1. 1866KYOTO最後の天皇 / 一筆芳巳 / ダイヤモンド・ビジネス企画
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1866KYOTO最後の天皇

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開国か攘夷か、倒幕か佐幕か。動乱の幕末に京都最後の天皇は将軍・慶喜に平和の祈りを託す!

【概要】
開国か攘夷か、倒幕か佐幕か。動乱の幕末に京都最後の天皇は将軍・慶喜に平和の祈りを託す。語られることのなかった幕末史の“IF”に迫る物語。

1945年の終戦から80年、私たち日本人は幸いにも戦争を経験せず平和を享受することができた。一方で明治維新から終戦に至るまでの80年間は対照的に、日本は長く苦しい戦争の時代を送ってきた。幕末期、江戸の徳川幕府が急速に求心力を失っていくなかで、京都の朝廷の権威を後ろ盾にして長州や薩摩が台頭。そして樹立された明治新政府は武力で幕府を倒すと、列強をそのまま模倣した軍国主義・帝国主義による近代国家づくりへと傾倒した。その最大の理由は、不平等条約の改正と日本の国際的地位の向上が目的だったとされる。
つまり不平等条約の一つ「改税約書」が結ばれた1866年をターニングポイントとし、この前後に異なる政治的決断が下されていたら、日本は戦乱を避けることができたのでは?――という歴史の“IF”を日本人に考えさせようとした異色の歴史小説が本書だ。
主役に据えたのは、同年に病没することとなる孝明天皇。清国がイギリスの持ち込んだアヘンに蝕まれ大幅に国力を落とす様子に危機感を覚え、闇雲な開国には反対の立場を取った。しかし倒幕は望まず、過激な尊王攘夷派とは一線を画したこの人物がもし生きていたら、日本が諸外国から不当に低く扱われることも無謀な戦争に突入していくこともなかったのではという史観のもとで、その真の思惑へと迫る。物語は同年11月に、一橋慶喜が京都御所を参内する場面から始まる。その慶喜に孝明天皇は「上に立つものの務めは只一つ、下々の民の幸福のために尽くすこと。それが我が祖父光格天皇の教えだ。努々(ゆめゆめ)国を割ることのないように」と説いた。
その裏で京都では、様々な人間たちの思惑が渦巻く。幕府を倒すという野心を抱く薩摩藩の小松清廉(帯刀)に西郷吉之助、そして大久保利通。その彼らに接触し、まるでアヘンをちらつかせるかのように倒幕の誘惑を煽るイギリスの外交官たち。外交の失態や賠償金を幕府に押し付けようとする山口(長州)藩が尊王攘夷運動を過激化させれば、松平容保らの佐幕派の武士や賀陽宮朝彦親王らの公卿らは警戒を強めて討伐へと傾く。一方でかつて孝明天皇の実妹・和宮の将軍家への降嫁を進言し、公武合体を推進したはずの岩倉具視は、薩長を繋げて倒幕をなそうと暗躍する。
そんな中、幕府の14代将軍徳川家茂が急逝。15代の将軍に就任する覚悟を決めた一橋慶喜は、長州討伐への意思を固めていた佐幕派の間でも物議をかもすような決断を明かす。しかしその背後には孝明天皇の、さながら口伝の遺言として託された思いがあった ーー。
運命の分かれ道はどこにあったのか、その場所に立っていたのは誰なのか。京都に生まれ育って歴史や文化を自然に学び、今はデジタル空間での文化財保存に関する研究・技術開発事業に勤しむ著者が、権謀術数が蠢く幕末に京都最後の天皇が思い描いた平和への祈りを描き出す。

【目次】
目次

第一章 不争の徳
第二章 慶応二年元旦
第三章 薩英戦争の落とし子
第四章 アヘンにまつわる「ある一項」 
第五章 華城への嚆矢
第六章 近親和宮
第七章 The England Strategy(英国策論)
第八章 相対的公武合体
第九章 毒の思想
第十章 武家の王道
第十一章 薩長同盟の立会人
第十二章 口伝の遺言

【出版社/編集者/著者からのメッセージ】
開国と明治維新によって日本は近代国家への道を歩んだ。我々はそれを『歴史的事実』として学び、小説や映画、テレビドラマなどでは明治維新を進めた薩摩・長州が善玉、守旧派とされた幕府側が悪玉として描写された。しかしさまざまな研究が進んだ現在、それらの見方には異論も出てきている。この小説に描かれた孝明天皇や一橋慶喜らの慈愛や聡明さに溢れた姿は、読み手の感情を揺らしつつ幕末~明治維新史へ別の視点を提示する。

【どのような方におすすめか】
日本史好き/幕末史好き/京都の歴史散策好き/徳川慶喜の“真相”に興味がある/孝明天皇の“真実”に興味がある

  • 著者:
  • 出版社: ダイヤモンド・ビジネス企画
  • 発売日:
  • ISBN: 9784911540046
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