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Toru Kobayashi
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正気と狂気の境界線ってそんなにすぱっとキレイには引けなくて、グラデーションになっているっぽい。非力で善良な市民の、様々なままならなさに対するソリューションは時として、自然に犯罪に接続していく。
何かちょっとぐいぐい来る感じの小説でも読みたいな、と思って、適当に書店で見つけた本に手を出してみた。
ところがこの本、実は上下2冊に分かれているではないか、ということに上巻の途中で気がついた。
でもそんなの大した問題じゃない。本当にぐいぐい来て、どうにもいたたまれない思いを、ひりひり感じながら一気に読んだのだった。
いや何というか、どうにも頭悪そうな感想で申し訳ないけど。
そんなことありますか?というような異様な話は、実は結構その辺に普通に転がっている日常と地続きな感じがするし、正気と狂気の境界線ってそんなにすぱっとキレイには引けなくて、グラデーションになっているっぽい。非力で善良な市民の、様々なままならなさに対するソリューションは、時として、あるいはしばしば、犯罪に接続していくのだな、と妙に納得させられたりする。
ひとしきり掻き乱され、ざわついた後に、何事もなかったかのように去って行った。
何なんだこの本。
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Toru Kobayashi
Toru Kobayashi さん本が好き!1級(書評数:599 件)

サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。

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