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michakoさん
michako
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ガラス細工のように繊細な10代の男の子達
堀辰雄が1932年1月「文藝春秋」に発表した『燃ゆる頬』。
「乙女の本棚」シリーズ第49弾は、堀辰雄×イラストレーター・粟木こぼね。

粟木こぼねさんは江戸川乱歩の『悪霊物語 』でも緻密なイラストを描かれていて惹き込まれましたが、『燃ゆる頬』もまぁ美しいこと。
場面の切り取り方とかちょい上からだったり、あるいは下方からのぞき込むようなアングルだったり、ちょっと息を潜めるような雰囲気の彼らの空気感が伝わってくる。

たっちゃんこは『風立ちぬ』や『菜穂子』なんかで知られていますが、短編にも面白いものが多い。
この作品でも病気、死の気配というのが切り離せないですが、この作品の主人公は17歳で寄宿舎生活を始めたばかり。
親元を離れ、年の近い学生たちが集まり一日中同じ場所で生活する。
そこには思いもかけない感情の変化があり、出会いがあり。
イラストでガラス窓の描写が多いのですが、そう、ガラスですよねぇ。
背景にガラス細工のような美しい描写もあり、多感で壊れやすい学生たちの心情を表しているかのよう。

初めてこの作品を読んだ時、花粉まみれの蜜蜂からこんなこと考えるのかと堀辰雄の目の付け所に感心したものでしたが、(当時の)17歳ってそんなことにも敏感になる年頃だったんだろうな。
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michako
michako さん本が好き!1級(書評数:1649 件)

元気です。ちょっと張り切っています!

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