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献本書評
営業イノベーション
レビュアー:
 笑いと恋愛に揺れる大学生の物語を味わってみませんか?
 耕助は京都の大学に通う、言語学を研究している大学生で、実在しない小説に登場する主人公であるのですが、実在する私たち読者を「笑い」という正解のない迷宮へと引きずり込むような錯覚を抱かせる、類まれな朴念仁です。
 本書は「僕には笑いがわからない」というタイトルのため、私はそのままの意味で受け取り、耕助は人間が本来持つ感性に乏しく、反応の薄い人物なのだろうと先入観を抱いていました。ところが、実際には彼が巷にいそうな大学生な発言をしており、その姿に私の固定観念は見事に覆されてしまいました。
 それは――「あの、百合子さん、M-1で優勝したら、ぼくとキスしてくれますか?」
え~っ!その気持ちを伝えたのは偉い!けれど、耕助、なんで叶いそうもないお願いをしちまったんだよ。あ~、勿体ない!
書評を書き始めた今になって思う……「あの、百合子さん、M-1で“勝利”したら、ぼくとキスしてくれますか?」じゃねぇのかよ!鼻血が出るくらい百合子さんのことが好きなんでしょ!優勝なんてできないだろ!あ!そうか、優勝するくらい価値が百合子さんには価値があるって言いたかったのか?!
 耕助、最後の百合子さんとのシーンは良かったぞ。魔性の女に振り回されて、いい男、いい大人になれ!耕助!!
 上記はほとんどが、耕助と百合子との話に終始していますが、本書の根幹はお笑いです。読者によっては師匠、ミーレンズ、太田さん、ベルクソン、カント、提灯あんこ・ちんこ師匠、ダウンタウン、ツービート、日浅さん、プラトン、ソシュール、他、登場するグループや個々の人物にフォーカスする人もいるかと思いますし、そのほうが本書の真髄かと思いますが、私はそのような捉え方は出来ず、例えば下記のような部分の表現に惹かれるのでした!
 就職なんて、産業革命以降の二百年くらいで形成された特殊な社会構造であって、人類がこれまでたどってきた歴史の99パーセントくらいは、現代的な「就職」概念なんて存在しない期間だったわけだし、、、
 最後に、耕助、君の歩んだ道は決して無駄じゃない。頑張れよ!
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営業イノベーション
営業イノベーション さん本が好き!1級(書評数:226 件)

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