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献本書評
春巻きさん
春巻き
レビュアー:
あの曹操が人生見つめ涙そうそう

※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

本書の第二章「若者たちへ」に
「人生 幾何ぞ 譬えば朝露の如し
 去りし日は苦だ多し
  人生は朝露のようにはかない。多くの日々が過ぎ去ってしまった。
           (「短歌行二首」其の一)」
とある。
 一瞬、57577の短歌かと思ったがそれではなかった。「短歌行」という題名について、〈「長歌行」に対して短い歌声という意味だ、という説がある。また、そうではなくて、寿命の長短を歌う歌だという説もある。〉とのことらしい。
 中高生に受けた古典の授業で、よく「朝露」を耳にしたが、朝露とは〈朝日が出ると、すぐにかわいてしまうことから、はかないもののたとえ〉のことである。また、この解説に続いて、本書は〈前漢の武将、李陵が蘇武に言った言葉として知られている。〉と述べている。このような豆知識がいたるところに散りばめられていて、読んでいて本当に楽しい。コラムも当時の状況を知るのに役立ち、興味深いコラムばかりがある。
 さて、曹操の、この人生のはかなさを感じるという歌を知って、私のイメージする曹操とのギャップに気づいた。本書は、曹操に対するイメージをがらっと変えさせるような本である。
 本書のおもしろいところの一つに、現代中国語のピンインが記載されている点がある。私は全く中国語を知らないのでスマホに朗読させてみると、かなり朗読を楽しみながら聞くことができた。ぜひやってみていただきたい。漢詩ならではの楽しみ方で、なかなかできない体験をすることができる。
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春巻き
春巻き さん本が好き!3級(書評数:6 件)

最近は純文学系を読みます。

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