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疲れた時は「ご褒美タイム」で自分を甘やかす。頑張ることを美徳とする昭和の精神論根性論は有害である。重要なことは、自分に正直になることである。 

1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ
鹿目将至著、鳥居りんこ(取材・文)『1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている 猫みたいに楽に生きる5つのステップ』(双葉社、2020年)は1日誰とも話さなくとも楽しく生きていく方法を紹介する書籍。著者は精神科医。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19; coronavirus disease 2019)の世界的流行によって、一人で家にいる時間が増えた。これによって人間関係の煩わしさ、生き辛さから解放され、おうち時間をゆったりと過ごせる人もいるだろう。現実に2020年1月から4月までの自殺者は大きく減少した(林田力「Social Distanceで自殺減少」ALIS 2020年5月13日)。

その反面、リモートワークをストレスに感じる人がいる。一日誰とも話さない生活に孤独を感じてメンタルに不調を訴える人がいる。そのような人向けの書籍が本書である。目が覚めたらカーテンを開けて太陽の光を部屋いっぱいに取り込む。これによって人体はビタミンDの生成作業を開始する。カルシウムの吸収を助けて骨を強くする。免疫力を高めて風邪やがんの予防効果が期待できる。

スッキリと起きられず、カーテンを開けるために窓に行くことすらできない人もいるだろう。その対策も書かれている。テレビを付けたり、スマホを操作したりすることで機械の光を浴びることで目が覚めていく。スマホのブルーライトは健康に有害とする説明を見聞きするが、積極的な使われ方もある。

疲れた時は「ご褒美タイム」で自分を甘やかす。頑張ることを美徳とする昭和の精神論根性論は有害である。ご褒美の内容は問わない。自分が癒され、ご機嫌になれるものならば何でも良い。自分が楽しいと思えることをする。著者にとってはカブトムシの世話である。重要なことは、自分に正直になることである。

この指摘には大いに共感する。他人と比べて優越感を持つことや他人を羨ましがらせることでは他人に振り回されたままであり、自分が楽しいと思えることではない。値段と味は比例しない。高級食材を食べているから美味しいのではなく、自分が美味しいと感じるものを食べているから美味しい。飽食には価値がない。自分が満腹と感じたら、それ以上食べる必要は感じない。
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  • 掲載日:2020/12/01
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    取得中。。。