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風竜胆さん
風竜胆
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ブロンテ3姉妹の長姉であるシャーロット・ブロンテによる作品です。
 イギリス文学史上に大きな足跡を残したブロンテ3姉妹の長姉であるシャーロット・ブロンテによる「ジェーン・エア」(角川書店)。発表されたのは1847年だからもう古典とも言っていい作品かもしれない。ジェーン・エアとは、数奇な運命と戦いながら、自分の人生を主体的に生き、遂には本当の愛を手に入れた主人公の女性の名前である。

 両親を亡くしたジェーンは、伯父に引き取られたが、伯父の死後、義理の伯母には冷たく扱われ、遂には、ローウッド寄宿学校に送られてしまう。時は過ぎ、ローウッドで教師になっていたジェーンだが、家庭教師としてロチェスター家に雇われることになる。ジェーンは、どこか影があり、一風変わっているその家の主人ロチェスターと愛し合うようになるが、結婚式の最中、彼に狂人の妻がいることが判明し、ロチェスターの屋敷を飛び出してしまうのだった。

 この作品、きちんと読むのは今回が初めてだが、ちょっとした思い出がある。高校1年の夏休み、学校でこの作品の英語ダイジェスト版を渡されて、それを訳すという宿題が出たのだ。それまでは、それほど英語が得意だったと言う訳でもなかったが、辞書を引いて、文法を調べながら訳していった。もちろんダイジェスト版なので、それほどページ数はなかったのだが、それでも、夏休み中かなりの時間をとられてしまった。後で分かったことだが、まじめに全部やっていったのは私一人だったようだ。そのおかげで、かなり英語が得意になったので、後々の大学入試では助かったのだが。

 完全版を今回読んでみたのだが、160年以上前の小説で、この翻訳も初版が昭和42年ということもあり、さすがに時代を感じさせるところが多い。今ならきっと自粛するような言葉もかなり使われているし、言い回しも時代がかっている感じだ。しかし、運命に負けず、最後には自分の愛を貫いたジェーンの心の強さ、聡明さには、読者はきっとひきつけられることだろう。
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風竜胆
風竜胆 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2800 件)

昨年は2月に腎盂炎、6月に全身発疹と散々な1年でした。幸いどちらも、現在は完治しておりますが、皆様も健康にはお気をつけください。

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