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ぽんきち
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ニホンミツバチ、飼えるかな・・・?
山の方に拠点を持つことになりまして、常時住むわけではないのですが、そこそこ頻繁に通うことになりそう。で、街中でもないし、ミツバチを飼うことは可能なのか・・・?とちょっと思案中です。
飼うか飼わないかはまだ未知数ですが、まぁ1冊読んでみようかな、というところ。

一般に、「養蜂」というと、商業的に使用されているのはセイヨウミツバチが多いかと思います。採蜜量が多く、飼育法も比較的確立されていて、商業ベースに乗せやすい。市販のハチミツの多くがセイヨウミツバチによるものです。
このセイヨウミツバチ(Apis mellifera)は日本では外来種で、元来、在来種のニホンミツバチ(Apis cerana japonica;トウヨウミツバチの亜種)が存在しています。
ニホンミツバチは野生種で、分蜂の習性があります。春先にうまく群れを引き込むことができれば、それこそ「ゼロ」から養蜂を始めることも、原理的には可能なようです。可能なようではあるのですが・・・。

本書の副題は「ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道」で、ニホンミツバチの長所も数多く挙げられています。が、一読、なかなか難しそうだな、というのが感想。
かなり親切に書かれている本だとは思うのですが、「ゼロ」からやろうという人がこの本だけでやってみるのは相当大変だと思います(そりゃそうか・・・)。初心者向けと言うよりは、セイヨウミツバチなりで、ある程度の経験を積んだ中上級者向けという感じがします。

印象としては、ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりも、性質はおとなしめで、「懐い」たりもするけれど、環境に対する好き嫌いが強そう。巣箱に工夫する必要がある。セイヨウミツバチよりはスズメバチには強そう。蜜量は少なめだけれどおいしい(この辺は好き嫌いもあるかも?)。スムシ(蛾の幼虫など。蜜蝋を食べて育つ)がつかないように気をつける。
・・・というあたりかな。

ハチミツは糖度が低い(78度以下)だと発酵するのだそうです(まぁそれはそうか・・・)。
ニホンミツバチの蜜はセイヨウミツバチのものより糖度が低い傾向があるのだとか。
一般にハチミツは常温保存可能とされていますが、糖度の低いものは冷蔵庫保存する必要があるそうです。ただ発酵が進んでもそれはそれで食べられるそうで、好き好きなんでしょうかね。

本書は発刊が2010年で、蜂群崩壊症候群(CCD)もそこそこ問題になっていたころです。著者が飼っていた群れも前年に激減していたそうで、その後が気になるところでもあります。
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ぽんきち
ぽんきち さん本が好き!免許皆伝(書評数:1827 件)

分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。

本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。

あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。

「実感」を求めて読書しているように思います。

赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw

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この書評へのコメント

  1. 三太郎2025-04-07 09:23

    日本ミツバチの分蜂の際に蜂を誘因するラン(キンリョウヘン)があります。以前、庭のフェンスにこのキンリョウヘンを吊るしておいて蜜蜂が来ないか見ていたことがありますが、残念ながら来ませんでした。

  2. ぽんきち2025-04-07 09:44

    三太郎さん

    コメントありがとうございます。

    今、別途、ミツバチがどんな花にやってくるかという図鑑のような本を読んでいる(そのうちレビューを書くと思います)のですが、キンリョウヘン、ありました! ニホンミツバチを誘引する花みたいですね。雄バチや分蜂群も誘引するとか(セイヨウミツバチには効かないようですが)。そうか、でも来なかったんですね。

    この本からも、図鑑からも、分蜂群を捉えるには、気長にやる必要がある印象です。手っ取り早く始めようと思ったら、販売している業者もあるようなので、そういうところから買ったらよいのかもしれないですが(どちらにしても、もうちょっと調べてからかなぁ)。

  3. 三太郎2025-04-07 10:33

    横浜の街中なので日本ミツバチが居なかったのでしょうね。キンリョウヘンはわりと育て易いランなので鉢植えで一株もっていてもよいかも。

  4. ぽんきち2025-04-07 10:49

    なるほど。
    キンリョウヘン、育てやすいのですか。植物は枯らしがち(^^;)なのですが、検討してみます☆
    ありがとうございます♪

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