かもめ通信さん
レビュアー:
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やっぱりルパンは面白い!! 『813』の魅力に迫る4連続(!)レビュー第1弾!?
ダイヤモンド王ルドルフ・ケッセルバックが泊まるホテルの部屋にアルセーヌ・ルパンが押し入った。
その翌日ケッセルバックは他殺体となって発見され、遺体の胸には血まみれのルパンの名刺が!
捜査中の警察の目をかいくぐり、ホテルのボーイ、ケッセルバックの秘書までもが殺害される。
ケッセルバックはある人物の調査を進めており、謎の暗号「813」と「APOON」がその鍵となっているらしいのだが…。
果たして大胆不敵で残虐な殺人犯はルパンなのか!?
そしてケッセルバックが抱えていた「813」の謎とはいったい!?
捜査を担当するのは、老練の名刑事ルノルマン保安課長。
一方でパリ社交界の花形、ロシア貴族セルニーヌ公爵も謎解ときに参戦!
さらにケッセルバックの友人だったと称するアルテンハイム男爵なる人物も現れて、セルニーヌ公爵と火花を散らす!?
複雑な様相を呈した一連の事件の背後に見え隠れする正体不明の殺人鬼「L・M」の影……!!
『813』『続813』は1910年に大手新聞「ル・ジュルナル」紙上で連載された長編小説。
2分冊にはなっているが、これはその構成からも続けて読むべき作品。
ちなみに南洋一郎氏による翻案ルパンは、2つまとめて1冊になっている。
ルパンシリーズ最高傑作と評するファンも多いこの作品には、ルパンものの魅力がふんだんに盛り込まれている。(※以下、一部『続813』の内容も含む)
何者かによって仕組まれたルパンにかかる殺人容疑。
捜査の真っ最中にも関わらず実行される第二、第三の殺人。
謎の暗号と犯人のものとおもわれる頭文字。
老練な名刑事による執念の捜査。
おそらくこれもルパンだろうと読者にもすぐに目星が付く人物の動き。
そのルパンらしき人物と火花を散らす好敵手。
ルパンが唯一構えず弱みをさらけだす乳母ビクトワールと、彼女が預かる宝物。
そしてこれまたお約束のあちこちすれ違うままならぬ恋心。
大混戦の末に迎える驚きのラスト。
やっぱりルパンは面白い!!
というわけ(?)で、この後『続813』、 南洋一郎の『813の謎』、 『813』翻訳読み比べ、とレビューが続きます。
気長にお付き合い下さい。
<ルパン関連レビュー>
●『怪盗紳士ルパン』ハヤカワ・ミステリ文庫/平岡敦訳
●『怪盗紳士リュパン』創元推理文庫/石川湧訳 ※東京創元社文庫創刊60周年記念
●『強盗紳士』新潮文庫/堀口大學訳 ※翻訳読み比べ
●『奇巌城 アルセーヌ・ルパン』青空文庫/菊池寛訳
●『水晶の栓』ハヤカワ・ミステリ文庫/平岡敦訳
●『八点鐘 (アルセーヌ・ルパン全集 (14))』偕成社/長島良三訳
●『八つの犯罪―怪盗ルパン』ポプラ社/南洋一郎
●『八点鐘―ルパン傑作集〈8〉』新潮文庫/堀口大學訳 ※翻訳読み比べ
●『ルパン、最後の恋』ハヤカワ・ポケット・ミステリ/平岡敦訳
●『特捜班ヴィクトール』創元推理文庫/井上勇訳
●『バーネット探偵社』偕成社/矢野浩三郎訳
その翌日ケッセルバックは他殺体となって発見され、遺体の胸には血まみれのルパンの名刺が!
捜査中の警察の目をかいくぐり、ホテルのボーイ、ケッセルバックの秘書までもが殺害される。
ケッセルバックはある人物の調査を進めており、謎の暗号「813」と「APOON」がその鍵となっているらしいのだが…。
果たして大胆不敵で残虐な殺人犯はルパンなのか!?
そしてケッセルバックが抱えていた「813」の謎とはいったい!?
捜査を担当するのは、老練の名刑事ルノルマン保安課長。
一方でパリ社交界の花形、ロシア貴族セルニーヌ公爵も謎解ときに参戦!
さらにケッセルバックの友人だったと称するアルテンハイム男爵なる人物も現れて、セルニーヌ公爵と火花を散らす!?
複雑な様相を呈した一連の事件の背後に見え隠れする正体不明の殺人鬼「L・M」の影……!!
『813』『続813』は1910年に大手新聞「ル・ジュルナル」紙上で連載された長編小説。
2分冊にはなっているが、これはその構成からも続けて読むべき作品。
ちなみに南洋一郎氏による翻案ルパンは、2つまとめて1冊になっている。
ルパンシリーズ最高傑作と評するファンも多いこの作品には、ルパンものの魅力がふんだんに盛り込まれている。(※以下、一部『続813』の内容も含む)
何者かによって仕組まれたルパンにかかる殺人容疑。
捜査の真っ最中にも関わらず実行される第二、第三の殺人。
謎の暗号と犯人のものとおもわれる頭文字。
老練な名刑事による執念の捜査。
おそらくこれもルパンだろうと読者にもすぐに目星が付く人物の動き。
そのルパンらしき人物と火花を散らす好敵手。
ルパンが唯一構えず弱みをさらけだす乳母ビクトワールと、彼女が預かる宝物。
そしてこれまたお約束のあちこちすれ違うままならぬ恋心。
大混戦の末に迎える驚きのラスト。
やっぱりルパンは面白い!!
というわけ(?)で、この後『続813』、 南洋一郎の『813の謎』、 『813』翻訳読み比べ、とレビューが続きます。
気長にお付き合い下さい。
<ルパン関連レビュー>
●『怪盗紳士ルパン』ハヤカワ・ミステリ文庫/平岡敦訳
●『怪盗紳士リュパン』創元推理文庫/石川湧訳 ※東京創元社文庫創刊60周年記念
●『強盗紳士』新潮文庫/堀口大學訳 ※翻訳読み比べ
●『奇巌城 アルセーヌ・ルパン』青空文庫/菊池寛訳
●『水晶の栓』ハヤカワ・ミステリ文庫/平岡敦訳
●『八点鐘 (アルセーヌ・ルパン全集 (14))』偕成社/長島良三訳
●『八つの犯罪―怪盗ルパン』ポプラ社/南洋一郎
●『八点鐘―ルパン傑作集〈8〉』新潮文庫/堀口大學訳 ※翻訳読み比べ
●『ルパン、最後の恋』ハヤカワ・ポケット・ミステリ/平岡敦訳
●『特捜班ヴィクトール』創元推理文庫/井上勇訳
●『バーネット探偵社』偕成社/矢野浩三郎訳
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
- かもめ通信2022-10-08 06:43
#やりなおし世界文学 読書会 開催中。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:351
- ISBN:9784102140017
- 発売日:1980年09月03日
- 価格:620円
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