たけぞうさん
レビュアー:
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ジョーン、君は最高に幸せさ。だって君がそう言うくらいなんだから!
「復活!「課題図書」倶楽部・2015」 参加書評です。
……本文を読まないと分からない作りになってしまいました。
ある意味ネタバレ的かもしれない書評ですが、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
この本ぐらい、評価が激しく分かれる本もなかなかないでしょう。
自分が好きかどうかは別として、それこそが傑作の証だと思うんですね。
>
> < ここからややネタバレ気味です>
>
やあ、ジョーン。おかえり。どうしたんだい。
わたしと結婚して幸せだったかだって?
ははは、バクダッドの暑さが、君の心までも熱くさせたようだね。
そんなこと聞くまでもないだろう。君の顔に幸せと書いてあるじゃないか。
僕にとっては、それが最高に幸せなんだ。
君のただ一人のパートナー、ロドニーより。
>
あら、お母さまなの?
こんな遠いところにいらっしゃるなんて、お体に障りますわ。
バクダッドの熱波はわたしでもこたえますもの。
さあさあ、今日は家でゆっくりしていらっしゃって。
でも長居は毒よ。大切なお母さまがクレイミンスターの優しい風にくるまれてさえいれば、わたしはどんなに心が安らぐでしょうに。
お母さまを愛する娘、バーバラより。
>
ロドニーの奥さま、いやだわ、怖い顔をして。
わたしはロドニーさんにお願いして、テニスを少しでも上手くなろうとしているだけなの。ロドニーさんが必要なの。だって、テニスがとてもお上手。
それだけよ。悲しいことにわたしにはテニスしかないんですから。
あの人のこころは、もちろん奥さまだけのものですわ。
そんな当たり前のこと、言っていて恥ずかしいですわ。
テニスパートナーのマーナ・ランドルフより。
>
うん? ロドニーとわたしが並んで座っているのを見たって? それがどうしたの。
あのグズ、さっさと好きって言えばいいのに、やれ、君は苦労をいとわないだの、やれ、君の夫への愛は深いだのとごたくばっかり並べてさ。
しのごの言わずに、わたしを奪って逃げればよかったのよ。
そうしたら、このヘンタイ野郎、愛人になる前にアンタと分かれてきなってけしかけたのにさ。
逆境大好き、どMのレスリー・シャーストンより。
>
奥さま、イギリス帰る、よくない。
わたし、感じる。シバの神の声、聞こえる。
豆、食え。元気出る。
ベイクドエッグ、食え。元気出る。
わたし、これでも男。フレンド。元気出る。
だから結婚して。
ヒンドゥーの迷える民より。
……本文を読まないと分からない作りになってしまいました。
ある意味ネタバレ的かもしれない書評ですが、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
この本ぐらい、評価が激しく分かれる本もなかなかないでしょう。
自分が好きかどうかは別として、それこそが傑作の証だと思うんですね。
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> < ここからややネタバレ気味です>
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やあ、ジョーン。おかえり。どうしたんだい。
わたしと結婚して幸せだったかだって?
ははは、バクダッドの暑さが、君の心までも熱くさせたようだね。
そんなこと聞くまでもないだろう。君の顔に幸せと書いてあるじゃないか。
僕にとっては、それが最高に幸せなんだ。
君のただ一人のパートナー、ロドニーより。
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あら、お母さまなの?
こんな遠いところにいらっしゃるなんて、お体に障りますわ。
バクダッドの熱波はわたしでもこたえますもの。
さあさあ、今日は家でゆっくりしていらっしゃって。
でも長居は毒よ。大切なお母さまがクレイミンスターの優しい風にくるまれてさえいれば、わたしはどんなに心が安らぐでしょうに。
お母さまを愛する娘、バーバラより。
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ロドニーの奥さま、いやだわ、怖い顔をして。
わたしはロドニーさんにお願いして、テニスを少しでも上手くなろうとしているだけなの。ロドニーさんが必要なの。だって、テニスがとてもお上手。
それだけよ。悲しいことにわたしにはテニスしかないんですから。
あの人のこころは、もちろん奥さまだけのものですわ。
そんな当たり前のこと、言っていて恥ずかしいですわ。
テニスパートナーのマーナ・ランドルフより。
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うん? ロドニーとわたしが並んで座っているのを見たって? それがどうしたの。
あのグズ、さっさと好きって言えばいいのに、やれ、君は苦労をいとわないだの、やれ、君の夫への愛は深いだのとごたくばっかり並べてさ。
しのごの言わずに、わたしを奪って逃げればよかったのよ。
そうしたら、このヘンタイ野郎、愛人になる前にアンタと分かれてきなってけしかけたのにさ。
逆境大好き、どMのレスリー・シャーストンより。
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奥さま、イギリス帰る、よくない。
わたし、感じる。シバの神の声、聞こえる。
豆、食え。元気出る。
ベイクドエッグ、食え。元気出る。
わたし、これでも男。フレンド。元気出る。
だから結婚して。
ヒンドゥーの迷える民より。
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ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
星の数は自分のお気に入り度で、趣味や主観に基づいています。たとえ自分の趣味に合わなくても、作品の特徴を書評で分かるようにしようと務めています。星が低くても作品がつまらないという意味ではありません。
自己紹介ページの二番目のアドレスは「飲んでみた」の書評です。
三番目のアドレスは「お絵描き書評の部屋」で、皆さんの「描いてみた」が読めます。
四番目のアドレスは「作ってみた」の書評です。
よかったらのぞいてみて下さい。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:331
- ISBN:9784151300813
- 発売日:2004年04月16日
- 価格:714円
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