きこ・ペロ・レオさん
レビュアー:
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臓器を提供するために生を受けるということ・・・ありえないストーリーからはじまり、終わっていく物語。
どうしようもない残酷な運命のレールを知らずに送る子供時代と、大人になって知ってしまった不条理なシステムをなんとかしたい・・そんな、思いもどうすることもできないまま最期がやってくる。
何とも怖いシステム、難病治療への必要性から「臓器提供」をするために作られたクローン人間。
「クローン人間」であっても、間違いなく心は存在しているわけで、運命はそれぞれの感情を大きく動かします。
常に自分たちの置かれている立場に何ら抵抗ができる訳もなく、臓器提供を強要されながら人生を終える・・いつかやってくる提供を知りながらも、提供して臓器を失うごとに弱っていく「な・か・ま」の介護をする。
イギリスで育たれた作者、カズオ・イシグロ氏は、英語で書かれ、土屋政雄氏の翻訳がなされています。
この重いテーマ、果たして原文にはどんな空気感をもち本当にこの作品・・訳のままなんだろうか?
完全フィクションでありながらも、命の権利を持たない個体の存在ということの恐怖を考える機会を与えてくれた貴重な物語です。
何とも怖いシステム、難病治療への必要性から「臓器提供」をするために作られたクローン人間。
「クローン人間」であっても、間違いなく心は存在しているわけで、運命はそれぞれの感情を大きく動かします。
常に自分たちの置かれている立場に何ら抵抗ができる訳もなく、臓器提供を強要されながら人生を終える・・いつかやってくる提供を知りながらも、提供して臓器を失うごとに弱っていく「な・か・ま」の介護をする。
イギリスで育たれた作者、カズオ・イシグロ氏は、英語で書かれ、土屋政雄氏の翻訳がなされています。
この重いテーマ、果たして原文にはどんな空気感をもち本当にこの作品・・訳のままなんだろうか?
完全フィクションでありながらも、命の権利を持たない個体の存在ということの恐怖を考える機会を与えてくれた貴重な物語です。
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本が好き!
サイトのタイトルとおんなじです。
これから読まれる方へ、ネタバレしない書評を心がけています。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:450
- ISBN:9784151200519
- 発売日:2008年08月22日
- 価格:800円
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