ぷるーとさん
レビュアー:
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「ミオよ、わたしのミオ」は、お父さんの愛情あふれる言葉。
岩波少年文庫100冊マラソン12冊目
ストックホルムに住んでいたヴー・ヴィルヘルム・ウルソン(ボッセ)は、みなしごで、里親から冷遇されていた。
ある日養母から買い物を頼まれて外出したボッセは、果物屋のおばさんからリンゴをもらい、葉書を出してほしいと頼まれた。
ふしぎな葉書をポストに入れたときから、ボッセの周囲は変わり始めた。魔人を助け出し「はるかな国」に着いたボッセはその国の王が自分の父親で、自分の名前がミオだと知る。
父王は、ミオを心から愛し、常に「ミオよ、わたしのミオ」と言う。それは、心からの感嘆の言葉だ。
ミオは父王に愛されて、幸せだった。「はるかな国」も幸せで楽しいところだった。
だが、その幸せな国にも、なぜか悲しげな影がさすときがある。「はるかな国」の住民は、「外の国」の騎士カトーをひどく恐れていたのだ。
そして、ミオは、千年前から騎士カトーを倒す王子として待ち望まれていたのだった。
読み始めて思ったのは「十二国記みたい」ということ。『十二国記』では、十二国に生まれるはずが誤って蓬莱(日本)で生まれ十二国に戻ってきた人物を「胎果」という。ミオも「はるかな国」に生まれるはずが、ストックホルムで生まれてしまった。別のところで生まれると特別な存在になるというシチュエーションはよくあるものなのだろうか。(もっとも、リンドグレーンの方が遥かに先だが)
ミオは、ストックホルムでは養母に「おまえの父はやくざな男」だと言われ続けていた。だが、本当の父は王様で、ミオを心から愛していた。だからこそ、ミオが苦しんでいるときミオの耳には父の声が響き、ミオは勇気を与えられたのだ。
ストックホルムに住んでいたヴー・ヴィルヘルム・ウルソン(ボッセ)は、みなしごで、里親から冷遇されていた。
ある日養母から買い物を頼まれて外出したボッセは、果物屋のおばさんからリンゴをもらい、葉書を出してほしいと頼まれた。
ふしぎな葉書をポストに入れたときから、ボッセの周囲は変わり始めた。魔人を助け出し「はるかな国」に着いたボッセはその国の王が自分の父親で、自分の名前がミオだと知る。
父王は、ミオを心から愛し、常に「ミオよ、わたしのミオ」と言う。それは、心からの感嘆の言葉だ。
ミオは父王に愛されて、幸せだった。「はるかな国」も幸せで楽しいところだった。
だが、その幸せな国にも、なぜか悲しげな影がさすときがある。「はるかな国」の住民は、「外の国」の騎士カトーをひどく恐れていたのだ。
そして、ミオは、千年前から騎士カトーを倒す王子として待ち望まれていたのだった。
読み始めて思ったのは「十二国記みたい」ということ。『十二国記』では、十二国に生まれるはずが誤って蓬莱(日本)で生まれ十二国に戻ってきた人物を「胎果」という。ミオも「はるかな国」に生まれるはずが、ストックホルムで生まれてしまった。別のところで生まれると特別な存在になるというシチュエーションはよくあるものなのだろうか。(もっとも、リンドグレーンの方が遥かに先だが)
ミオは、ストックホルムでは養母に「おまえの父はやくざな男」だと言われ続けていた。だが、本当の父は王様で、ミオを心から愛していた。だからこそ、ミオが苦しんでいるときミオの耳には父の声が響き、ミオは勇気を与えられたのだ。
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- 出版社:岩波書店
- ページ数:275
- ISBN:9784001140804
- 発売日:2001年03月16日
- 価格:714円
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