スーホの白い馬―モンゴル民話

ここのところよく見かけていたので、読んでみた。モンゴルのお話らしい?
どうしよう!ヒロインが大嫌いになっちゃいましたよ!
エマ・ウッドハウスは美人で、頭が良くて、お金持ちで、明るい性格と温かい家庭にも恵まれ、この世の幸せを一身に集めたような女性だった。もうすぐ二十一歳になるが、人生の悲しみや苦しみをほとんど知らずに生きてきた。
エマのほんとうの不幸は、何でも自分の思いどおりにできることと、自分を過大評価しすぎることだった。
エマ・ウッドハウスの欠点が見える数少ない人物のひとりナイトリーがぴしり。
きみの言う『成功』という意味がわからんね。成功とは努力を伴うものだ。きみがこの結婚の実現のために四年間努力したのなら、きみの時間は適切かつ巧妙に使われたと言っていい。若い女性にしては立派な仕事だ。でも、きみの言う縁結びとは、ただ単に、それを計画しただけじゃないのかな。(中略)それが成功と言えるかね?きみの手柄と言えるかね?きみが自慢するようなことかね?運よく予想が当たっただけじゃないかな。
予想以上に立派な文章なのだ。文法的な間違いがないだけでなく、紳士が描いたような立派な文章なのだ。単純な文章だが、力強くて、気取りがなくて、書き手の誠実な気持ちが伝わってくる。短い手紙だが、良識と、真摯な愛情と、寛大さと、礼儀正しさと、繊細な感情まで伝わってくる。
あの若者がこんな立派な手紙を書けるとは思えない
あなたがアビー・ミル農場に追放されて、あそこで一生無教養な下品な人たちと暮らすなんて耐えられない
私が結婚するとしたら、年齢、人格、社会的地位からいって、フランク・チャーチルこそふさわしい相手かもしれない。両家の関係からいっても、フランク・チャーチルは私と結婚するために存在しているように思える。ふたりを知っている人なら、誰もが考える縁組だ。少なくとも、ウェストン夫妻はそう思っているにちがいない。でも私は、もちろん彼とも誰とも結婚する気はない。




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