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Kuraraさん
Kurara
レビュアー:
可愛さあまってクマのぬいぐるみを投げた結果・・・・
ねぇ、名前なんていうの?
なんでなんにもしゃべらないの?
なんで抱きついてこないの?
キスだって一度もしてこない。

ずっとすわっているだけ。
じゃなければ、寝ているか、立っているか。

せっかくいろいろ話しかけているのに、
うんともすんとも言いません。ヒドイ!

この関係は一体???

まぁそれも仕方がない。
だって少年はクマのぬいぐるみ相手にしているのだから。
最初は名前がないから答えないのかと思っていた。
だから名前をつけてあげた。
初めて会ったのが日曜日だから「日曜日」って。

名前をつけてもクマの態度はかわらない(そりゃそうだ)
だから少年はついに癇癪をおこし、壁めがけて日曜日を投げつけた。

さてその後の展開が楽しくもあり、とてもシュールなのだ。

少年はある日、クマの世界に入り込んでしまう夢をみる。
そこではぼくがぬいぐるみという立場になる。
少年がぬいぐるみになって見たクマの世界は!?

じわじわとこの世界に入り込んでゆく。
特に夢の入り口のシーンは、可笑しいくらいシュールだ。
また、クマたちの生活ぶりが、これまた人間みたいで面白い。

さて、少年は無事に過ごせるだろうか?
ラストに目にするトイレのシーンは、あれあれ?と、
笑ってしまう反面、ちょっと怖かった。
デジャブみたいだけれど何かが違う!

なかなか凝ったお話だった。
すべてはもっと日曜日と仲良くなりたかったから。
なんでなんでは、もっと日曜日のことを知りたかったから。
こどもが持つクマに対するもどかしい感情、なんか分かるよ。
可愛いがりすぎると余計にね。投げたくもなっちゃうね(笑)

挿絵も素晴らしかったです。
クマの世界の絵はずっと眺めていられたなぁ。

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Kurara
Kurara さん本が好き!1級(書評数:811 件)

ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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