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カスミが幼い頃一緒に遊んだアムロ。17歳で亡くなったアムロは、ユーリとなって今の世によみがえったのか?
この作品はNHKで作成されたドラマのノベライズ版。
民放ドラマの制約からはずれているのか、8話と少し民放より短く、一話、一話に視聴者を引き付ける場面を殆ど要求されることもないのか、北川さんのストーリー創りに自由度があり、物語はよくまとまっている。
主人公のカスミは上流富裕者層の顧客をターゲットにしているクリーニング店で働いている。夫とは離婚いて一人息子ツグミを育てている。
そのクリーニング屋の最上顧客に新進気鋭のデザイナーのユーリがいる。そしてユーリの作品を気に入って購入する大会社の社長夫人マホがいる。マホは、ユーリと肉体関係がある。
そんなユーリが、カスミに懸命に近付こうとする。しかしカスミは45歳で子持ちとてもそんな気にならない。
と、突然物語に、カスミとアムロの小さい頃の話が登場する。能登の小さな町に生まれた2人は、いつも一緒に遊んでいた。そして、2人が別れざるを得なくなったとき、アムロはカスミにアムロの作ったオルゴールをあげ、カスミは亡くなった母親が創ったバレッタをあげた。
それから月日が流れて、ユーリの秘書のリリーから、アムロは癌になり一旦は治癒したのだが、再発して17歳で亡くなったことを教えられる。
カスミはひょっとしてユーリはアムロが蘇って、バレッタを返そうとしているのではと思い、ユーリに強い恋心を抱くのだが、もう45歳子供のツグミのこともあり、恋に走ることを躊躇する。
ここから、ユーリとカスミの間にいつもマホが立ちはだかり、時にマホからカスミはいじめられて、ユーリとカスミが結びつかない場面が続く。
しかし最後、2人は故郷能登に行き、ユーリの師匠であるヨシタカと出会う。ヨシタカはカスミに手紙を渡しどこかに去ってしまう。その手紙が最高のクライマックス。
この物語は最後と最初を予め作り、それから仲の物語を作っているように思う。印象深い北川さんの力が発揮された作品になっている。
民放ドラマの制約からはずれているのか、8話と少し民放より短く、一話、一話に視聴者を引き付ける場面を殆ど要求されることもないのか、北川さんのストーリー創りに自由度があり、物語はよくまとまっている。
主人公のカスミは上流富裕者層の顧客をターゲットにしているクリーニング店で働いている。夫とは離婚いて一人息子ツグミを育てている。
そのクリーニング屋の最上顧客に新進気鋭のデザイナーのユーリがいる。そしてユーリの作品を気に入って購入する大会社の社長夫人マホがいる。マホは、ユーリと肉体関係がある。
そんなユーリが、カスミに懸命に近付こうとする。しかしカスミは45歳で子持ちとてもそんな気にならない。
と、突然物語に、カスミとアムロの小さい頃の話が登場する。能登の小さな町に生まれた2人は、いつも一緒に遊んでいた。そして、2人が別れざるを得なくなったとき、アムロはカスミにアムロの作ったオルゴールをあげ、カスミは亡くなった母親が創ったバレッタをあげた。
それから月日が流れて、ユーリの秘書のリリーから、アムロは癌になり一旦は治癒したのだが、再発して17歳で亡くなったことを教えられる。
カスミはひょっとしてユーリはアムロが蘇って、バレッタを返そうとしているのではと思い、ユーリに強い恋心を抱くのだが、もう45歳子供のツグミのこともあり、恋に走ることを躊躇する。
ここから、ユーリとカスミの間にいつもマホが立ちはだかり、時にマホからカスミはいじめられて、ユーリとカスミが結びつかない場面が続く。
しかし最後、2人は故郷能登に行き、ユーリの師匠であるヨシタカと出会う。ヨシタカはカスミに手紙を渡しどこかに去ってしまう。その手紙が最高のクライマックス。
この物語は最後と最初を予め作り、それから仲の物語を作っているように思う。印象深い北川さんの力が発揮された作品になっている。
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昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。
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- 出版社:文藝春秋
- ページ数:0
- ISBN:B01LXBUL90
- 発売日:2016年10月07日
- 価格:723円
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