DBさん
レビュアー:
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公転軌道が描く模様の本
宇宙の中に秩序、パターン、意味を探し求める試みは、きわめて古くからおこなわれており、これを「天体の音楽」と古代の天文学者は呼んだそうだ。
そして天体の奏でる完璧なハーモニーがケプラーの法則、ニュートンの法則、アインシュタインの法則となって今に伝えられている。
無数の星の一つである太陽、その周囲を回る惑星はどのようなハーモニーを奏でているのだろうか。
太陽系はチリやガスが凝縮してできたものと考えられており、まず中心の太陽が形成されてから残りの物質が集まって岩のような天体となり、岩同士がさらに衝突合体を繰り返して惑星となった。
より軽いガスは太陽風に吹き飛ばされて固まり、四つの巨大なガス惑星が形成された。
太陽を中心に公転する太陽系ですが、銀河系の面に対して60度傾いているので、太陽系の惑星は銀河系の渦状腕の中でらせん状の動きをしているそうだ。
地球から見ると常に一定方向に動く天体の中でさまよう動きを見せるのが惑星だ。
肉眼で見える5つの惑星に太陽と月を足した七つの天体が、古代の人々は神だと考えその動きから神の言葉を読み取ろうとしてきた。
そして天動説と地動説の話と、七つの天体を七つの音階に当てはめた音楽の話が続きます。
惑星の軌道半径を公式で表したボーデの法則を見る限り太陽系の配置も規則正しくなっているようですが、太陽の質量と重力で惑星の配置が決まったのかもしれないなと思った。
地球から見た惑星の動きを紙に描くと美しい円形の模様が浮かび上がってくる。
表紙になっているのは金星の模様ですが、五弁の花びらのような模様は美の女神に相応しい。
太陽系の中でよく出てくる3:11という比率や、太陽と月と地球の関係とそこから作り出された暦の中に18と19と黄金数が隠れているという数字の話に、以前読んだ本に出てきたゲマトリアを思い出した。
また木星の軌道上には二つの小惑星群があってトロヤ群と呼ばれているが、この二つの小惑星群は木星から見て前と後ろに60度の位置に存在するので、太陽と木星と小惑星群、そして地球の軌道を結ぶと三重の六芒星を描くことができて紋章のようになる。
他にも地球から見た木星と土星で黄金数の時計を描き出したり、木星や土星や天王星で宇宙のオクターブを描いてみたりと、規則的な太陽系の動きを使って様々な幾何学模様を描くことができるという内容のアルケミストらしい本だった。
そして天体の奏でる完璧なハーモニーがケプラーの法則、ニュートンの法則、アインシュタインの法則となって今に伝えられている。
無数の星の一つである太陽、その周囲を回る惑星はどのようなハーモニーを奏でているのだろうか。
太陽系はチリやガスが凝縮してできたものと考えられており、まず中心の太陽が形成されてから残りの物質が集まって岩のような天体となり、岩同士がさらに衝突合体を繰り返して惑星となった。
より軽いガスは太陽風に吹き飛ばされて固まり、四つの巨大なガス惑星が形成された。
太陽を中心に公転する太陽系ですが、銀河系の面に対して60度傾いているので、太陽系の惑星は銀河系の渦状腕の中でらせん状の動きをしているそうだ。
地球から見ると常に一定方向に動く天体の中でさまよう動きを見せるのが惑星だ。
肉眼で見える5つの惑星に太陽と月を足した七つの天体が、古代の人々は神だと考えその動きから神の言葉を読み取ろうとしてきた。
そして天動説と地動説の話と、七つの天体を七つの音階に当てはめた音楽の話が続きます。
惑星の軌道半径を公式で表したボーデの法則を見る限り太陽系の配置も規則正しくなっているようですが、太陽の質量と重力で惑星の配置が決まったのかもしれないなと思った。
地球から見た惑星の動きを紙に描くと美しい円形の模様が浮かび上がってくる。
表紙になっているのは金星の模様ですが、五弁の花びらのような模様は美の女神に相応しい。
太陽系の中でよく出てくる3:11という比率や、太陽と月と地球の関係とそこから作り出された暦の中に18と19と黄金数が隠れているという数字の話に、以前読んだ本に出てきたゲマトリアを思い出した。
また木星の軌道上には二つの小惑星群があってトロヤ群と呼ばれているが、この二つの小惑星群は木星から見て前と後ろに60度の位置に存在するので、太陽と木星と小惑星群、そして地球の軌道を結ぶと三重の六芒星を描くことができて紋章のようになる。
他にも地球から見た木星と土星で黄金数の時計を描き出したり、木星や土星や天王星で宇宙のオクターブを描いてみたりと、規則的な太陽系の動きを使って様々な幾何学模様を描くことができるという内容のアルケミストらしい本だった。
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好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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- ページ数:0
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