ぷるーとさん
レビュアー:
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どうぶつたちだって、いろんなゆめをみるのです。
夜になり、どうぶつたちはいろんな場所で、いろんな姿勢で、眠りにつく。そんなとき、きっとゆめをみているにちがいない。
それは、どんなゆめ?
木にぶらさがってナマケモノがみるゆめは、レーシングカーにのりこんでかぜよりはやくはしっているゆめ。
海の中、さかだちしながらザトウクジラがみるゆめは、バレリーナのゆめ。
自分にはとてもできそうにないから。自分の姿勢そのものだから。ゆめは、なりたい自分を映し出す。
眠るといっても、その眠り方はいろいろ。
つばめは、そらうかんだまま、くうきのながれにつばさをあずけてねぼけまなこでとんでいる。
ありはなかまたちといちれつになったまま、とぎれとぎれのゆめをみる。
眠る時間がないから、その眠りは短く浅い。それでもきっとゆめをみているのだろう。それは、ぐっすり眠るゆめ?
夢見る動物たちの姿を描いたシムレールの線画は、滑らかで、繊細で、優しく、とにかく美しい。ときおり挟まれる月に照らされた風景も。しんと静まりかえっているのに、どこからか優しい音楽が聴こえてくるようだ。それは、詩のような文章の行間から聴こえてくるのかもしれない。動物たちが、穏やかに眠れるように、と。
それは、どんなゆめ?
木にぶらさがってナマケモノがみるゆめは、レーシングカーにのりこんでかぜよりはやくはしっているゆめ。
海の中、さかだちしながらザトウクジラがみるゆめは、バレリーナのゆめ。
自分にはとてもできそうにないから。自分の姿勢そのものだから。ゆめは、なりたい自分を映し出す。
眠るといっても、その眠り方はいろいろ。
つばめは、そらうかんだまま、くうきのながれにつばさをあずけてねぼけまなこでとんでいる。
ありはなかまたちといちれつになったまま、とぎれとぎれのゆめをみる。
眠る時間がないから、その眠りは短く浅い。それでもきっとゆめをみているのだろう。それは、ぐっすり眠るゆめ?
夢見る動物たちの姿を描いたシムレールの線画は、滑らかで、繊細で、優しく、とにかく美しい。ときおり挟まれる月に照らされた風景も。しんと静まりかえっているのに、どこからか優しい音楽が聴こえてくるようだ。それは、詩のような文章の行間から聴こえてくるのかもしれない。動物たちが、穏やかに眠れるように、と。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:岩波書店
- ページ数:0
- ISBN:9784001126853
- 発売日:2019年09月14日
- 価格:2640円
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