茜さん
レビュアー:
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その後宮には、どんな怪異もひれ伏す伝説の妃あり。
中津国の後宮で、一人の貴妃が二〇ヶ月ものあいだ身籠り続けていた。
亡き皇兄の呪いと噂される怪異を鎮めるため、若き皇帝廉新はある人物のもとへ。
それは三〇〇年の時を生きる伝説の「弔妃」。
歴代皇帝に仕え、その神秘性から畏怖され秘されてきた不老不死であり、皇帝さえも意のままにできない特別な妃で――。
自身にかけられた呪いを解くため医科学に精通する弔妃は、その圧倒的知識で宮廷内の怪事件を弔ってきたという。
謎を通し二人が出会う時、数奇な運命が動きだす。
この本を手に取ったのは表紙と、三〇〇年の時を生きる伝説の「弔妃」という文句に惹かれたからです。
彼女が死を看取った皇帝は何と15人!!
しかし、どの皇帝とも彼女と寝所を共にした皇帝はいないという設定。
太祖である簾羽が国法によって定めたとのこと。
名前は春麗という。しかし、その存在は限りなく秘匿されている。
そして、不老不死であるが為に膨大な知識を持っており、医学にも精通しているが、彼女が好むものは「謎」である。
自身が謎の存在である故に謎を解くのが好きなのだ。
彼女が不老不死となった原因は12代皇帝の時分に母が不老不死の手掛かりを1ヶ月以内に発見しろと命令されたことにある。
しかし、この世に不老不死となる方法など存在しないのである。
それはつまり一家の死を意味した。
そして母が取った行動が自身と娘達に毒を飲ませて死ぬという行動に出た。
ヤマトリカブト、チョウセンアサガオ、砒素、青酸カリ、それに手に入れた「人魚の肉」。
人魚の肉は古来、不老不死の薬だが母が手に入れたそれはただの毒だった。
これを適当な割合で化合して飲み終えたが母と妹は死んだが春麗は死ねなかった。
死ぬ代わりに不老不死の身体になってしまった。
以来、300年間も生き続けているのだ。
そんな弔妃に現皇帝が後宮で起こる謎を解き明かす為に春麗の元へと足を運ぶ。
後宮を舞台としたミステリーと春麗や他のキャラクターが面白かったです。
もしかしたら続編も有り得るかもしれません。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:0
- ISBN:9784049152340
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