速いテンポの曲やリズムを聞くと、遅いテンポの曲やリズムを聴く時よりも、短期記憶課題中緒脳活動が、左下前頭回(IFG)で早いタイミングで活動し、短期記憶課題への処理速度が上がりました。
ということは、何か作業をする前に速いテンポの音楽を聴いていると、作業がはかどるということになります。
ただし、音楽を作業中も聞いた方が作業がはかどる人と、そうでない人がいるというのは、面白い発見です。楽器演奏をする人の場合、つい自分が演奏する場合を想定してしまうので、そちらに気をとられてしまったり、そもそも音楽の種類が自分の好みかどうかも影響します。ですからBGMとして音楽を聴く場合、作業効果が高められるかどうかは個人差が大きいのだそうです。
わたし自身のことを考えてみると、好きなタイプの音楽がBGMで流れた場合、そちらに気持ちが行ってしまって、作業効率は落ちます(笑)
単純作業ならばたいていの音楽は邪魔になりませんが、わたしの耳はどうしても音を優先してしまうので、文章を書いたり、難しい本を読む時には歌詞がある曲は避けています。
歌ったり、ダンスしたり、ドラムをたたいたりする、いくつかのことを同時にしなければいけないデュアルタスクは、脳に負荷をかけるとても効果のある脳トレです。
極端な言い方をすると、正しくドラムを叩ける人は、高いレベルの空間認知機能を持ち、IQが高い可能性があるということです。
加齢によって空間認知能力が低下するということはよく知られていますが、この能力を取り戻すためにどうしたらいいのかは、これまで解っていませんでした。それが、音楽を通じて改善できるというのなら、とても画期的なことです。
カラオケや楽器演奏なども効果があるのですが、大事なのは新しい曲に挑戦する、何人かで一緒に演奏や合唱をするということだというのが面白いです。特に何人かで一緒に演奏などをすることは、コミュニケーション能力が鍛えられるので、高齢者はもちろん、若年者であっても効果が期待できそうです。
音楽を楽しみながら、脳の機能も鍛えられるって、とってもステキなことですね。
好きなジャンルはスポーツ、音楽、美術。
心・脳に関するものも、ついつい読んでしまいます。
小説もいいけどノンフィクションもね!
この書評へのコメント
- hacker2024-12-04 15:24ありがとうございます。確かに、腹筋は相当使いますし、私はそこまでではありませんが、休憩時間に汗を拭いている人もいます。お腹はへりますが、私がたくさん食べても棺桶を重くするだけですし、そもそも小食なので、そこは大丈夫です。 
 
 先生も、老人中心のコーラスなので、音程にどうこうは言わず、とにかく声を揃えるのと、大きな声で歌うことを中心に指導しています。高い声を出すときは、歯磨きチューブの残りを絞り出すようなイメージだそうです。歌っている曲は...まぁ、老人なりです。ロックはやりませんねぇ~。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。
- ゆうちゃん2024-12-04 21:07僕は、能力開発のために40代でフルートを始めました。左手を使うので脳トレに良いかと思いました。結果、会社でのプレゼン力は上がった気がします(自己評価です)。 
 ずっと続けていたため、今年、仕事を辞め、思わぬ老後の趣味として成立しています。RokoさんはBGMとして音楽を聴く場合を想定されているようですが、気を取られるは、演奏にも言えて、楽譜を見ながらと暗譜するのとではだいぶ違うようです。今、習っている先生は、暗譜(楽譜を見ずに演奏する)が出来ると、演奏に余裕が出来ると仰います。自分にはそんな余力はありませんが・・。
 合唱が良い有酸素運動と言うのはhackerさんの仰る通りで、フルート仲間で長年合唱をしている人がいて、80代後半ですがとても若くお元気です。演奏技術も素晴らしく体力もあります。先日もつい寝過ごしたと遅刻されましたが、9時間も寝たそうで、この年齢でそれだけ眠れるのは健康の証だと思いますクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。
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- 出版社:すばる舎
- ページ数:0
- ISBN:9784799111673
- 発売日:2023年10月23日
- 価格:1650円
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