かもめ通信さん
レビュアー:
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34歳のシングルマザー香子は、世渡り下手の学者を父にもち、漢籍や和歌の知識も豊富な才女だが、オタク気質のひきこもり。夫を亡くした悲しみを紛らわすために同人誌活動に没頭し、書き始めたのは『源氏物語』!?
34歳のシングルマザー香子(こうし)は、世渡り下手の学者を父にもち、漢籍や和歌の知識も豊富な才女だが、オタク気質のひきこもり。
夫を亡くした悲しみを紛らわすために同人誌活動に没頭し、書き始めたのは『源氏物語』。
これがじわじわ評判になり、遠縁に当たる藤原道長の妻倫子(りんし)の目にとまる。
彼女の推しで動かされた道長の命により、帝の妃・彰子の家庭教師として宮仕えをすることに。
藤式部の名をもらうが、初っぱなからうまく行かずに登城拒否で数ヶ月間再びひきこもるが、あれやこれやで再び出仕。
『源氏物語』の大ファンで実は密かに「頭中将×光源氏」のカプ推しの隣の局の住人である小少将の君、主君彰子、亡くなった帝の寵妃定子の息子で今は彰子が養育している第一皇子の敦康、そしてもちろん帝もと豪華キャストも次々登場。
『枕草子』に打ちのめされたり、執筆に行き詰まって眠れに夜を過ごしたり、いろいろありつつも、あの人この人にヒントを得て『源氏物語』を執筆していく……という過程を描いた、平安コメディコミック。
クククッと思わず笑ってしまうような、「源氏」ものと「同人」もののオタクとネタをふんだんに盛り込みながらも、本筋はきちんと古典文献に基づいて組み立てられ、シビアでシリアスな人間模様も丁寧に描き出されているので、これなかなかの読み応え。
第一巻は第七帖「紅葉賀」が書き上げられたところまで。
この先どんな険しいオタク道が待ち構えているのか、続きが気になってこれまた非常にマズイものに手を出してしまったかも!?
夫を亡くした悲しみを紛らわすために同人誌活動に没頭し、書き始めたのは『源氏物語』。
これがじわじわ評判になり、遠縁に当たる藤原道長の妻倫子(りんし)の目にとまる。
彼女の推しで動かされた道長の命により、帝の妃・彰子の家庭教師として宮仕えをすることに。
藤式部の名をもらうが、初っぱなからうまく行かずに登城拒否で数ヶ月間再びひきこもるが、あれやこれやで再び出仕。
『源氏物語』の大ファンで実は密かに「頭中将×光源氏」のカプ推しの隣の局の住人である小少将の君、主君彰子、亡くなった帝の寵妃定子の息子で今は彰子が養育している第一皇子の敦康、そしてもちろん帝もと豪華キャストも次々登場。
『枕草子』に打ちのめされたり、執筆に行き詰まって眠れに夜を過ごしたり、いろいろありつつも、あの人この人にヒントを得て『源氏物語』を執筆していく……という過程を描いた、平安コメディコミック。
クククッと思わず笑ってしまうような、「源氏」ものと「同人」もののオタクとネタをふんだんに盛り込みながらも、本筋はきちんと古典文献に基づいて組み立てられ、シビアでシリアスな人間模様も丁寧に描き出されているので、これなかなかの読み応え。
第一巻は第七帖「紅葉賀」が書き上げられたところまで。
この先どんな険しいオタク道が待ち構えているのか、続きが気になってこれまた非常にマズイものに手を出してしまったかも!?
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
- かもめ通信2024-02-14 07:05源氏物語読書会、引き続き参加者募集中! 
 『源氏物語』をみんなで読んでみよう!
 https://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no438/index.html?latest=20
 
 ゆうたろうさん主催のコミュニティ
 大河ドラマ「光る君へ」を味わうための本を集めよう
 https://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no441/index.html?latest=20
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- 出版社:一迅社
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- ISBN:B09YCFR39H
- 発売日:2022年04月25日
- 価格:630円
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