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ことなみ
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表題は「原稿用紙10枚を書く力」で2004年10月に刊行されている。 原稿用紙10枚(パソコン設定で4000文字)を目標にして書く力をどう身に着けるか
少し前から好きな本を読む時間が十分出来た。さてと本棚を見て背表紙を読んでもさっぱり記憶のかけらもない。これからは感想を書いておくのがいい、読書録を作ろうと気付いた。それにはまず書く力だ。文豪の文章読本も読んでみたが、いい指南本に当たらなかった。
それでも未熟でも書いていれば何とかなるかもしれないといつものように浅~く解決した。

だが見つけてしまった。
この本を読んでいるうちに努力すれば何とかなるかもしれない。感想文に4000文字は必要ないかもしれないが、「書く力」がつくことは励みにもなる。と少しやる気が湧いてきた。

まず最初に
文章を書く力がつくことは、内容のある話ができるようになることでもある、なぜならそれは考える力がつくからだ。

考える力があるかどうかが、その人の人生を大きく作用するようになる。これからは書く力をつちかって考える力を身に着けることがますます重要になるのだ。


そう、書く事で考えが深まり文章を整理することやパソコンで簡単に変換された文字を正しく選ぶことが出来るようになる。
読書力が深くなる。たまに著者の人柄も感じることが出来るようになる。好きな文章から好きな著者が出来てくる。

そして昔からわからなかった「文体」の疑問が解決した(ように思う)

第3章 文体が文章に生命力を与える

他人がその文章を読んだときにおもしろいと感じさせる力、文章の魅力、個性などが生命力だ。よい小説、エッセイには生命力がある。
 この生命力は「文体」から生まれてくる。しっかり構築された文章が書けるようになったら、次は文章に生命力をもたせる「文体」を身につける段階である。

生命力を読み手に伝えるためには、そこに構築が必要だ。自己に埋没してしまうと人には伝わらない、そのバランスが難しいところである。


この本に倣って言うと感想文は自分に向けて書く文章で、自分の中を探っていく行為である。
自分の経験が重なれば感想も多少違ってくるし、長い時間がたって著者の文体やテーマが違ってくると楽しんで読めなくなることもある。

この人の文体とあの人の文体は違うという感触は、別に文章の達人でなくてもわかる。文章に、書いている当人の体の雰囲気が流れ込んでいるような感じがする。


こうして些細なこだわりが、書くうえでより大きく膨らんでくる、それを少しずつでも納得ができる形にしていくのはただ書く事だけだろうと感じた。
書く力は読む力だという言葉を胸に刻む。
何を読んでもいいしどんな感想でもいい。人それぞれがいい。(ひらきなおってw)
論文でも小説でもエッセイでもどんな分野でもいい、読書は自由だ。ただ書く力を高めていくことがいつか自分力そしていつか赤瀬川さんの「老人力」が伴えばそれでいいように思った。

役に立った。たまには小説でない本も読まねば。
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ことなみ
ことなみ さん本が好き!1級(書評数:645 件)

徹夜してでも読みたいという本に出会えるように、網を広げています。
たくさんのいい本に出合えますよう。

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