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波津雪希
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自然の吐息が感じられる小説です。
 帯には18年4カ月もの歳月をかけて熟成させた小説と
ありましたが、作者は国会議員だった。
その文庫化されたことにより後日談が加筆されています。
文庫化されたことに後日談が加筆されることは珍しくない
ですが、確かに本書は後日談がなれば咲音の行く末が気に
なってしまいます。

 幼い頃、両親が離婚、その際、父か母のどちらに付いて
行くか選ばされた咲音。
父を選んだことで母に会うことが怖くなり日本に来ること
がなかった。父親が無くなったことでデンマークから日本
の母親の実家に行ってみたが、既に母親は実家に居ない。
そして灰猫と自らを呼ぶ不思議な老女と暫く生活する。

 最初の頃は部隊が、どこなのかさっぱり分かりませんで
したが第二次世界大戦のことが話題に出てきて舞台は日本
の何処かであることが判りました。
何年か一時だけ池が出現すること。
その池で最後に泳ぐことを目標としている灰猫。
その灰猫を親族でもないのに支えるように生活をしている
咲音。
咲音の母親の実家だというが、かなり古い民家なのでしょ
う。
ストーリーに時折登場する風景が印象的な小説でした。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1951 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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