三太郎さん
レビュアー:
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作家の島田雅彦が提案する理想の居酒屋。
著者は1961年生まれ。リービ英雄が彼を1980年代にデビューした作家の中の有望株と書いていた。このサイトでも多くのレビューアーさんが作品を取り上げているが、僕の行きつけのブックオフの棚では滅多にお目にかからない。だからこれまでまだ3冊しかレビューできていない。
経歴には大学教授とあるから今は作家との兼業なのかな。
著者は若い頃から一人で、あるいは友人や指導している学生らと国内や海外の居酒屋巡りを繰り返したそうだ。そして2019年の4月から自分の理想の居酒屋を目指してウェブマガジンでの連載を開始した。しかし連載開始から1年後には新型コロナの流行で外出自粛、酒場は休業となってしまう。だから連載の途中から調子が変わってしまった。
空想居酒屋というタイトルは、自分が居酒屋をやると想像した時の理想の居酒屋という意味らしかったが、途中からアフターコロナでの店舗なしでもできる「どこでも居酒屋」という実践的なコンセプトに変わっていったようだ。
内容はというと・・・彼がこれまで世界中を吞み歩いていて気に入った酒の肴を紹介し、それをアレンジして自分でもできるどこでも居酒屋のレシピを公開するというもの。
酒飲みなら自分で作ってみようかという料理が色々ありそうだが、実は僕は晩酌はしない。居酒屋で飲むことも滅多にない。お酒といえば、食事と一緒にビールかワインをグラスで一杯飲む程度だし。凝った料理はまったく作らない。とはいえ内容が面白くなかったわけではない。
著者は理想の居酒屋として、「コの字」のカウンターで、カウンターの中に大将が一人いるような店をイメージしているとか。最近そんな居酒屋をテーマにしたTVドラマを見たような気がする。著者の理想の居酒屋はお洒落でトレンディーなお店とはほど遠く、昭和の香りが残っているようなお店なのかも。
酔客同士が自由闊達な意見(政治的な意見も)を互いに遠慮せずに披瀝しあえる、そんなお店を著者は空想しているようだった。
経歴には大学教授とあるから今は作家との兼業なのかな。
著者は若い頃から一人で、あるいは友人や指導している学生らと国内や海外の居酒屋巡りを繰り返したそうだ。そして2019年の4月から自分の理想の居酒屋を目指してウェブマガジンでの連載を開始した。しかし連載開始から1年後には新型コロナの流行で外出自粛、酒場は休業となってしまう。だから連載の途中から調子が変わってしまった。
空想居酒屋というタイトルは、自分が居酒屋をやると想像した時の理想の居酒屋という意味らしかったが、途中からアフターコロナでの店舗なしでもできる「どこでも居酒屋」という実践的なコンセプトに変わっていったようだ。
内容はというと・・・彼がこれまで世界中を吞み歩いていて気に入った酒の肴を紹介し、それをアレンジして自分でもできるどこでも居酒屋のレシピを公開するというもの。
酒飲みなら自分で作ってみようかという料理が色々ありそうだが、実は僕は晩酌はしない。居酒屋で飲むことも滅多にない。お酒といえば、食事と一緒にビールかワインをグラスで一杯飲む程度だし。凝った料理はまったく作らない。とはいえ内容が面白くなかったわけではない。
著者は理想の居酒屋として、「コの字」のカウンターで、カウンターの中に大将が一人いるような店をイメージしているとか。最近そんな居酒屋をテーマにしたTVドラマを見たような気がする。著者の理想の居酒屋はお洒落でトレンディーなお店とはほど遠く、昭和の香りが残っているようなお店なのかも。
酔客同士が自由闊達な意見(政治的な意見も)を互いに遠慮せずに披瀝しあえる、そんなお店を著者は空想しているようだった。
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1957年、仙台に生まれ、結婚後10年間世田谷に住み、その後20余年横浜に住み、現在は仙台在住。本を読んで、思ったことあれこれを書いていきます。
長年、化学メーカーの研究者でした。2019年から滋賀県で大学の教員になりましたが、2023年3月に退職し、10月からは故郷の仙台に戻りました。プロフィールの写真は還暦前に米国ピッツバーグの岡の上で撮ったものです。
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- 出版社:NHK出版
- ページ数:0
- ISBN:9784140886434
- 発売日:2021年01月12日
- 価格:1045円
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