yukoさん
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上流階級出身の心理学者と、移民の女性警官のバディもの。レッケ&ミカエル三部作のはじまりはじまり~
ストックホルムで起きた移民のサッカー審判員の男の撲殺事件。
捜査に行き詰まるチームの面々に、警視監がいきなり、スタンフォード大学で教えているハンス・レッケ教授に教えを請いに行けと言い出します。
彼は尋問テクニックの専門家でサンフランシスコ警察にも協力しており、恐ろしく頭が切れる人物だから、と。
身を粉にして捜査しているチームの面々は面白くない。面白くないけれど警視監のすすめを無視するわけにもいかず、捜査に協力してくれるというレッケ教授の自宅へ。
ミカエラは地域のパトロール警官でしたが、この夏から特別に殺人事件の捜査に加わっていました。
なぜなら審判員殺しの容疑者、ジュゼッペ・コスタと知り合いだったから。
しかし与えられる仕事のほとんどは使い走りと雑用ばかり。
しかしレッケ教授の自宅訪問には同行させてもらえることに。
あまりにも豪華な邸宅、美しい夫人と娘。
あまりの格差にうろたえる捜査チームの男たち。
そののちミカエラはチームから外されることに。
ある夜地下鉄の駅でミカエラは電車に飛び込もうとしているレッケ教授を助け、二人は再会します。
そして解決していない審判員殺人事件を二人は調べることに。
躁うつ病のヤク中のレッケと、チリからの移民で問題のある家族がいるミカエラ、
正反対の環境に生きる二人、正反対の性格の二人がバディを組むことになります。
ミレニアムシリーズ三部作の著者、スティーグ・ラーソンが急逝したあと、続編の4~6を書き継いだダヴィド・ラーゲルクランツのバディもの新シリーズとなる作品。
チリ人移民警官のミカエラと、上流階級出身で元ピアニストの心理学者、レッケがコンビを組んでアフガン難民、タリバン政権、ISなどの問題を絡めつつ殺人事件を解き明かしていきます。
普通に男女のバディもののとして読んでいたのですが、
星落秋風五丈原さんのレビュー 『闇の牢獄』を読んで腹落ちしました。
あぁそうか、ホームズワトソン要素が満載なんだ!と。
といっても私はほとんど読んだことはないのですが、ベネディクト・カンバーバッチの『SHERLOCK』の大ファンでして・・・
国家機関にいる兄、マイクロフトの存在や、下宿の家主、ハドソン夫人などと登場人物がこの作品とおおいにかぶってます。
何よりヤク中のシャーロックと同じくレッケの薬物依存もひどいのなんのって!
ワトソンに比べるとミカエラの方がレッケにずけずけ物は言うし、シャーロックならぬレッケに負けてないのが読んでいて結構痛快でした。
事件の真犯人はなるほどなぁと、北欧ミステリ物としては凄惨な殺人事件が連続して起こるわけでもないし、割と拍子抜けした結末でしたが、ラストは次作へのプロローグとして終わっており、このバディが今後どう発展していくかが大いに気になるところ。
ミカエラの抱える家族問題・・・父の死の真相や兄の犯罪など、レッケの家族関係、何より躁うつ病と薬物中毒は克服できるのかも、とにかく続きが気になる。
新たなシリーズのはじまりに今後も期待しております!
捜査に行き詰まるチームの面々に、警視監がいきなり、スタンフォード大学で教えているハンス・レッケ教授に教えを請いに行けと言い出します。
彼は尋問テクニックの専門家でサンフランシスコ警察にも協力しており、恐ろしく頭が切れる人物だから、と。
身を粉にして捜査しているチームの面々は面白くない。面白くないけれど警視監のすすめを無視するわけにもいかず、捜査に協力してくれるというレッケ教授の自宅へ。
ミカエラは地域のパトロール警官でしたが、この夏から特別に殺人事件の捜査に加わっていました。
なぜなら審判員殺しの容疑者、ジュゼッペ・コスタと知り合いだったから。
しかし与えられる仕事のほとんどは使い走りと雑用ばかり。
しかしレッケ教授の自宅訪問には同行させてもらえることに。
あまりにも豪華な邸宅、美しい夫人と娘。
あまりの格差にうろたえる捜査チームの男たち。
そののちミカエラはチームから外されることに。
ある夜地下鉄の駅でミカエラは電車に飛び込もうとしているレッケ教授を助け、二人は再会します。
そして解決していない審判員殺人事件を二人は調べることに。
躁うつ病のヤク中のレッケと、チリからの移民で問題のある家族がいるミカエラ、
正反対の環境に生きる二人、正反対の性格の二人がバディを組むことになります。
ミレニアムシリーズ三部作の著者、スティーグ・ラーソンが急逝したあと、続編の4~6を書き継いだダヴィド・ラーゲルクランツのバディもの新シリーズとなる作品。
チリ人移民警官のミカエラと、上流階級出身で元ピアニストの心理学者、レッケがコンビを組んでアフガン難民、タリバン政権、ISなどの問題を絡めつつ殺人事件を解き明かしていきます。
普通に男女のバディもののとして読んでいたのですが、
星落秋風五丈原さんのレビュー 『闇の牢獄』を読んで腹落ちしました。
あぁそうか、ホームズワトソン要素が満載なんだ!と。
といっても私はほとんど読んだことはないのですが、ベネディクト・カンバーバッチの『SHERLOCK』の大ファンでして・・・
国家機関にいる兄、マイクロフトの存在や、下宿の家主、ハドソン夫人などと登場人物がこの作品とおおいにかぶってます。
何よりヤク中のシャーロックと同じくレッケの薬物依存もひどいのなんのって!
ワトソンに比べるとミカエラの方がレッケにずけずけ物は言うし、シャーロックならぬレッケに負けてないのが読んでいて結構痛快でした。
事件の真犯人はなるほどなぁと、北欧ミステリ物としては凄惨な殺人事件が連続して起こるわけでもないし、割と拍子抜けした結末でしたが、ラストは次作へのプロローグとして終わっており、このバディが今後どう発展していくかが大いに気になるところ。
ミカエラの抱える家族問題・・・父の死の真相や兄の犯罪など、レッケの家族関係、何より躁うつ病と薬物中毒は克服できるのかも、とにかく続きが気になる。
新たなシリーズのはじまりに今後も期待しております!
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仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:0
- ISBN:9784041125885
- 発売日:2023年05月17日
- 価格:2640円
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