書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

かもめ通信
レビュアー:
背伸びしたり、がんばったりする必要のない、ものすごく身近な「おいしさ」が魅力!
日本経済新聞「プロムナード」に掲載されたものを中心に編まれたエッセイ集。

くどうれいんさんが書くものはいつも面白くて、読んでいるとめちゃくちゃお腹がすいて、思わず笑ってしまうのに、気がつくと目元がじわっと濡れていたりする。

きっと今回も!と期待して読み始めて気がつく。
美味しいは美味しいでも、れいんさんが扱うのは、「カリカリ梅」とか「炒飯」とか「じゃがいもの味噌汁」とか、「小葱」とか、背伸びしたり、がんばったりする必要のない、ものすごく身近な「おいしさ」なんだよね。

材料の「どこにでもある」感がすごい上、文章にも気取りがなくて、するっと読めてしまうから、一見すると誰にでも書けそうなもののような気がしてしまうのだけれど、なんだろうな、このちょっとした小咄みたいなあれこれが、すごく忘れがたいというか、ふとした瞬間に思い出しては思わず「ふふっ」と笑ってしまうというか。

そういうところがとっても上手くて、実はすごい才能なんじゃないかと思ったりする。

「じゃがいもの味噌汁」をたべながら、(そうだ!「ひとくちごとに微笑む」ダイエット、私もちょっとやってみようかしらん)と微笑んでみたら、何だか妙に家族に気味悪がられてしまったのだけれど……ね。


<くどうれいん作品レビュー>
氷柱の声
うたうおばけ
わたしを空腹にしないほうがいい
プンスカジャム
虎のたましい人魚の涙
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2235 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

読んで楽しい:16票
参考になる:23票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『桃を煮るひと』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ