かもめ通信さん
レビュアー:
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背伸びしたり、がんばったりする必要のない、ものすごく身近な「おいしさ」が魅力!
日本経済新聞「プロムナード」に掲載されたものを中心に編まれたエッセイ集。
くどうれいんさんが書くものはいつも面白くて、読んでいるとめちゃくちゃお腹がすいて、思わず笑ってしまうのに、気がつくと目元がじわっと濡れていたりする。
きっと今回も!と期待して読み始めて気がつく。
美味しいは美味しいでも、れいんさんが扱うのは、「カリカリ梅」とか「炒飯」とか「じゃがいもの味噌汁」とか、「小葱」とか、背伸びしたり、がんばったりする必要のない、ものすごく身近な「おいしさ」なんだよね。
材料の「どこにでもある」感がすごい上、文章にも気取りがなくて、するっと読めてしまうから、一見すると誰にでも書けそうなもののような気がしてしまうのだけれど、なんだろうな、このちょっとした小咄みたいなあれこれが、すごく忘れがたいというか、ふとした瞬間に思い出しては思わず「ふふっ」と笑ってしまうというか。
そういうところがとっても上手くて、実はすごい才能なんじゃないかと思ったりする。
「じゃがいもの味噌汁」をたべながら、(そうだ!「ひとくちごとに微笑む」ダイエット、私もちょっとやってみようかしらん)と微笑んでみたら、何だか妙に家族に気味悪がられてしまったのだけれど……ね。
<くどうれいん作品レビュー>
氷柱の声
うたうおばけ
わたしを空腹にしないほうがいい
プンスカジャム
虎のたましい人魚の涙
くどうれいんさんが書くものはいつも面白くて、読んでいるとめちゃくちゃお腹がすいて、思わず笑ってしまうのに、気がつくと目元がじわっと濡れていたりする。
きっと今回も!と期待して読み始めて気がつく。
美味しいは美味しいでも、れいんさんが扱うのは、「カリカリ梅」とか「炒飯」とか「じゃがいもの味噌汁」とか、「小葱」とか、背伸びしたり、がんばったりする必要のない、ものすごく身近な「おいしさ」なんだよね。
材料の「どこにでもある」感がすごい上、文章にも気取りがなくて、するっと読めてしまうから、一見すると誰にでも書けそうなもののような気がしてしまうのだけれど、なんだろうな、このちょっとした小咄みたいなあれこれが、すごく忘れがたいというか、ふとした瞬間に思い出しては思わず「ふふっ」と笑ってしまうというか。
そういうところがとっても上手くて、実はすごい才能なんじゃないかと思ったりする。
「じゃがいもの味噌汁」をたべながら、(そうだ!「ひとくちごとに微笑む」ダイエット、私もちょっとやってみようかしらん)と微笑んでみたら、何だか妙に家族に気味悪がられてしまったのだけれど……ね。
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うたうおばけ
わたしを空腹にしないほうがいい
プンスカジャム
虎のたましい人魚の涙
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:ミシマ社
- ページ数:0
- ISBN:9784909394880
- 発売日:2023年06月14日
- 価格:1760円
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