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ぽんきち
レビュアー:
(あんな文房具、こんな文房具、そういえば使わなくなっちゃったなぁ・・・)
文房具って何でしょう?
筆記用具やはさみにカッター、のり、ふせん、ファイルなどなど。
事務作業に使うあれやこれや。
そんな文房具の種類や特徴、簡単な歴史を紹介する1冊。
楽しいイラストと簡潔にしてディープな説明で、昔からある文房具の成り立ちから、イマドキの人気アイテムまで一挙にわかります。

章立ては4章。
「書く。描く。消す。」
「残す。写す。」
「切る。貼る。留める。」
「保存する。分類する。」


書く(描く)ものとしては鉛筆やボールペン、万年筆、マーカーなど。消すのは消しゴムや修正液・修正テープ。
残すものというのは、記録のためのノートやレポート用紙、メモ帳などのことですね。
切る・貼るは、カッターナイフやはさみ・のり。広い意味ではふせんもこの仲間。
保存するものといえば、ファイルやアルバム。

ざーっと眺めて、非常に面白いのですが、一番に思うのが、「懐かしい」。
そう、文房具、めっきり使わなくなってしまったのです。
文章を書くのもほぼパソコン、手書きで書く機会が本当に減りました。
万年筆とか何となく大人になったような気がして、学生のときなど、(そう高いものではないですが)買ってみたりしたものですが。
修正テープもいろんな種類のものを愛用していたのに、いつから使わなくなっちゃったかなぁ・・・。

本書でも触れられていますが、昔は文房具屋さんって町には必ずありましたよね。子供のころはファンシー文具を多く扱う雑貨屋さん兼文具屋さんみたいなお店で缶ペンケースなんかを買っていましたっけ。友達の誕生日プレゼントなども探したり。
いつの間にか、文具を買うとしてもネットで買うことが多くなりました。
使わなくなったと言えばアルバム。そもそも写真を焼かなくなりました。
・・・うーん、何か隔世の感があるなぁ・・・。

とはいえ、ふせんやクリアファイルなど、今でもよく使うものもあります。
学生さんであれば、筆記用具などもよく使っていることでしょうね。
面白いのは、昔からある文房具でも、あれこれと工夫改良がなされていること。
消せるボールペン、フリクションインキが出てきたときは驚きましたが、そのほかにも、書き心地がよく乾きが早いゲルインクが出てきたり、水性と油性のいいとこどりのエマルジョンインクが開発されたりしています。
ルーズリーフの真ん中のリングを取ることで書きやすくした「テフレーヌ」、神を1枚だけ切ることができ、切り抜きに便利なカッター「キリヌーク」、くるりと回って中央部分も留めやすいステープラー「ホッチくる」など、ダジャレまみれの命名もご愛敬ですね。

あんな文具、こんな文具、何だか見ていると欲しくなってしまいます。久しぶりに文具売り場を覗いてみようか・・・。



*こちらのサイトでの紹介で知りました。ご紹介された方が本稿をご覧になるかどうかわかりませんが(^^;)、ありがとうございました☆

*なぜこれに興味を惹かれたかというと、以前、こういう本→『三角と四角』を読みまして。鉛筆っていつから六角形なんだろうか、というのが気になっていました。本書では歴史にも触れているということで読んでみました。結局、その疑問は解消されなかったのですが、楽しく拝読しました♪
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ぽんきち
ぽんきち さん本が好き!免許皆伝(書評数:1827 件)

分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。

本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。

あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。

「実感」を求めて読書しているように思います。

赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw

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