oldmanさん
レビュアー:
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いや 川上さんてなんて面白いんだ(;^_^A
図書館の新刊コーナーで何の気なしに借りてみた本。
実は川上さんは初読みで、著者は元々山田弘美名義でSFを書かれていたんですが、今は純文学寄りになられたんで些か敬遠していたのです。
本書は副題が『東京日記7』と有るように、日記形式のエッセイなのだが、これが滅法面白いのだ。
タイトルの「館内すべてお雛様」は旅先の博物館へ中世の展示を見に行ったら、雛祭りの特別展で館内の全てが雛人形だった。(それも全て現代の……)それでむしゃくしゃして、お昼にチャーハンと餃子とラーメンを詰め込んだ。帰京して御雛様に押しつぶされる夢を見た……というただそれだけの話なのだが、読んでいてなんとなく可笑しい。
他にも何処からか聞こえてくるホラ貝の音『ホラ貝部』やら、起床の時間が午前3時になって悩んでいたら、新聞に「平安貴族は夏なら午前3時に起床し、夜明けと共に宮中へ出仕していた。」を読んで、「自分は平安貴族と一緒だ!」と喜んでみたり。
某サイトで、この日記が大好きと書かれていたが、その理由が凄く良く解かる。
ごく普通の日記なのだが、とても面白く楽しい。いや実際軽く読めるのだが、何やら当惑したり、焦ったり……著者がこんなに」楽しい人だとは思わなかった。
これって気の持ちようなのかもしれない。以前別の作家さんの日記を読んだが、どちらかと言うとマイナーな視点で語られていて、ちょっと閉口してしまって読むのを止めてしまった記憶がある。
この日記はコロナのスタート前から、オリンピック後位まで書かれているが、全体に流れている空気がノホホンとしているのが実に楽しい。
今回読んだのは7冊目……また読みたい本が増えてしまった。
実は川上さんは初読みで、著者は元々山田弘美名義でSFを書かれていたんですが、今は純文学寄りになられたんで些か敬遠していたのです。
本書は副題が『東京日記7』と有るように、日記形式のエッセイなのだが、これが滅法面白いのだ。
タイトルの「館内すべてお雛様」は旅先の博物館へ中世の展示を見に行ったら、雛祭りの特別展で館内の全てが雛人形だった。(それも全て現代の……)それでむしゃくしゃして、お昼にチャーハンと餃子とラーメンを詰め込んだ。帰京して御雛様に押しつぶされる夢を見た……というただそれだけの話なのだが、読んでいてなんとなく可笑しい。
他にも何処からか聞こえてくるホラ貝の音『ホラ貝部』やら、起床の時間が午前3時になって悩んでいたら、新聞に「平安貴族は夏なら午前3時に起床し、夜明けと共に宮中へ出仕していた。」を読んで、「自分は平安貴族と一緒だ!」と喜んでみたり。
某サイトで、この日記が大好きと書かれていたが、その理由が凄く良く解かる。
ごく普通の日記なのだが、とても面白く楽しい。いや実際軽く読めるのだが、何やら当惑したり、焦ったり……著者がこんなに」楽しい人だとは思わなかった。
これって気の持ちようなのかもしれない。以前別の作家さんの日記を読んだが、どちらかと言うとマイナーな視点で語られていて、ちょっと閉口してしまって読むのを止めてしまった記憶がある。
この日記はコロナのスタート前から、オリンピック後位まで書かれているが、全体に流れている空気がノホホンとしているのが実に楽しい。
今回読んだのは7冊目……また読みたい本が増えてしまった。
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最近歳のせいか読書スピードが落ちているにもかかわらず、本好きが昂じて積読本が溜まっております。
そして、歩けるうちにとアチコチヘ顔を出すようになりました。
現在はビブリオバトルを普及することに力をいれております。
その為読書メーターにはコミュニティーも作りました。
( ゚∀゚)つ https://bookmeter.com/communities/337701
いささかひねくれた年寄りですがよろしくお願いいたします。
2016年12月 読書メーターのプロフィル画像とハンドルネームをちょっと変えてみました(*^^*)
読メハンドルネーム oldman獺祭魚翁
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- 出版社:平凡社
- ページ数:0
- ISBN:9784582839210
- 発売日:2023年03月27日
- 価格:1980円
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