薄荷さん
レビュアー:
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ポテトサラダに缶ミカンを入れるな!と青筋たててた私なんて、てんで甘ちゃんだったことを本書で学びました。
「世界の〇〇(食)」ってあると、つい最初に日本を確認しちゃうんですが、本書で日本ページを開いて・・・ちょいと首をかしげる羽目になりました。
葉物の「おひたし」や「ゴマ和え」はわかるけど、「ぶっかけそば」までがサラダ扱いに・・・。異国で蕎麦は野菜扱いだからって事らしいけど、じゃぁ米だって野菜扱いだから、塩むすびもサラダ?
そしたら「私、お昼はサラダだけなの~」とか言って、塩むすび10こ貪り食っても嘘じゃないってこと?(嘘かどうかはともかく、それをやっちゃぁ大人としておしまいである)
うろたえた私は、本書の(最初から読むべき)「サラダの定義」ページに戻りました。
いわゆる野菜+ドレッシング以外でも、サラダと巷でよばれてなくても、実はサラダという料理もあるんだと著者は言い切ります。
サルサ=スペイン語で「ソース」じゃなかったっけ?と、まだ首をかしげつつ、あいにく日本内側の目しか持ってないので、その辺はも~わかりません・・・とにかく、旨けりゃいっか!
本書は世界を13に分け、各国で供されるサラダを紹介すること304皿!
世界は広い、そして食の世界は深い。予想外の食材がガンガン攻めてきますぞ!
まずは、ホワイトアスパラガスでビックリ。
「フランキシァル・スパルゲルサラートゥ」・・・空飛ぶ呪文かと思いきや、ドイツはフランケニア地方のホワイトアスパラガスのサラダ。
ヨーロッパの人々の春代表食材は「生のホワイトアスパラガス」なんだとか。特に絶品ホワイトアスパラガスを生産しているドイツでは、旬の4月中旬~6月くらいまで毎日のように食べるそうで、このサラダの出番!
レモンスライス・砂糖・塩・バター・水で茹でたホワイトアスパラガスを、茹で汁+白ワインのドレッシングに漬け込んだ普通に旨そうなシンプルレシピ・・・でも使用するホワイトアスパラガスが4人分1.3㎏!?高級食材「缶入りホワイトアスパラ」に憧れた昭和中盤世代には、想像できない量です(笑)
触ったら激カブレするイラクサでサラダ?
イラクサといえば、アンデルセン童話「白鳥の王子」。白鳥になった11人の兄王子たちの呪いを解くために、お姫様が手を痛めながら「イラクサの帷子」を編んでました。(ちなみにグリム童話では王子は6~7人(笑))
このイメージだと「トゲトゲ危険雑草」ですが、エストニアでは「美味しい春野草」だそうで、そのサラダが「ノゲゼザラットゥ」。(音がトゲトゲなのもご愛敬)
手袋をして摘む&洗う&茹でるまでの工程をこなせば、後は普通の葉野菜の扱いでOK。この本には載ってませんが、美味しい上に栄養価がかなり高いそうです。
物語の印象が強いのなら、パンの実!
「海底二万海里」の一番の魅力は、謎の潜水艦でも不思議な深海でもなく「パンの実」!長年憧れ続けてたわけですが、本書曰くじゃがいもっぽい味って・・・え~?
ここで紹介されているグレナダの「ブレッドぅフルートゥ・サラッドゥ」は、皮剥いてサイコロ状に切った茹でパンの実を使ったマヨネーズ風味のサラダ・・・ほぼ芋サラダです。
(ネッド親方が先生たちに饗した「パンの実」蒸し焼きなら、パンぽいのかしらん?と調べたところ、食感がパン(or里芋)・味は薄~い甘さのサツマイモだとか。とにかく味がほとんどないので、揚げて塩ふったり、煮込みに入れたりがいいらしい。)
おまけ
本書ではレシピを紹介されてるわけじゃないんですが、ちょっと語られてたのが・・・アメリカのヤバいサラダ。
チョコやら、オレオやら、とにかくジャンクなお菓子をホイップクリームであえた、アメリカ人しか思いつかないヤバいサラダ・・・いやそれ、サラダじゃない!それって平たいパフェ族じゃん!大人はもちろん、子供にも全っ然お勧めできないジャンクっぷりが、流石アメリカ。
それはさておき、本書では、サボテンの葉、バナナの花、フェンネルの球根、セロリルート(=根セロリ≠セロリ)、ハーツ・オブ・パーム(椰子の木の幹中心の柔らかいところ)、パースニップ(白人参)・・・などなど、知らない食材がわんさか出てきますので、味を想像しながらレシピを読むだけで大変楽しいです。
作るか作らないかは、あなた次第です!
葉物の「おひたし」や「ゴマ和え」はわかるけど、「ぶっかけそば」までがサラダ扱いに・・・。異国で蕎麦は野菜扱いだからって事らしいけど、じゃぁ米だって野菜扱いだから、塩むすびもサラダ?
そしたら「私、お昼はサラダだけなの~」とか言って、塩むすび10こ貪り食っても嘘じゃないってこと?(嘘かどうかはともかく、それをやっちゃぁ大人としておしまいである)
うろたえた私は、本書の(最初から読むべき)「サラダの定義」ページに戻りました。
いわゆる野菜+ドレッシング以外でも、サラダと巷でよばれてなくても、実はサラダという料理もあるんだと著者は言い切ります。
ぶっかけそばやうどんも日本の外から見れば明らかにサラダである。野菜やトルティーヤなどをつけて食べるラテンアメリカのサルサもサラダなのだ。
サルサ=スペイン語で「ソース」じゃなかったっけ?と、まだ首をかしげつつ、あいにく日本内側の目しか持ってないので、その辺はも~わかりません・・・とにかく、旨けりゃいっか!
本書は世界を13に分け、各国で供されるサラダを紹介すること304皿!
世界は広い、そして食の世界は深い。予想外の食材がガンガン攻めてきますぞ!
まずは、ホワイトアスパラガスでビックリ。
「フランキシァル・スパルゲルサラートゥ」・・・空飛ぶ呪文かと思いきや、ドイツはフランケニア地方のホワイトアスパラガスのサラダ。
ヨーロッパの人々の春代表食材は「生のホワイトアスパラガス」なんだとか。特に絶品ホワイトアスパラガスを生産しているドイツでは、旬の4月中旬~6月くらいまで毎日のように食べるそうで、このサラダの出番!
レモンスライス・砂糖・塩・バター・水で茹でたホワイトアスパラガスを、茹で汁+白ワインのドレッシングに漬け込んだ普通に旨そうなシンプルレシピ・・・でも使用するホワイトアスパラガスが4人分1.3㎏!?高級食材「缶入りホワイトアスパラ」に憧れた昭和中盤世代には、想像できない量です(笑)
触ったら激カブレするイラクサでサラダ?
イラクサといえば、アンデルセン童話「白鳥の王子」。白鳥になった11人の兄王子たちの呪いを解くために、お姫様が手を痛めながら「イラクサの帷子」を編んでました。(ちなみにグリム童話では王子は6~7人(笑))
このイメージだと「トゲトゲ危険雑草」ですが、エストニアでは「美味しい春野草」だそうで、そのサラダが「ノゲゼザラットゥ」。(音がトゲトゲなのもご愛敬)
手袋をして摘む&洗う&茹でるまでの工程をこなせば、後は普通の葉野菜の扱いでOK。この本には載ってませんが、美味しい上に栄養価がかなり高いそうです。
物語の印象が強いのなら、パンの実!
「海底二万海里」の一番の魅力は、謎の潜水艦でも不思議な深海でもなく「パンの実」!長年憧れ続けてたわけですが、本書曰くじゃがいもっぽい味って・・・え~?
ここで紹介されているグレナダの「ブレッドぅフルートゥ・サラッドゥ」は、皮剥いてサイコロ状に切った茹でパンの実を使ったマヨネーズ風味のサラダ・・・ほぼ芋サラダです。
(ネッド親方が先生たちに饗した「パンの実」蒸し焼きなら、パンぽいのかしらん?と調べたところ、食感がパン(or里芋)・味は薄~い甘さのサツマイモだとか。とにかく味がほとんどないので、揚げて塩ふったり、煮込みに入れたりがいいらしい。)
おまけ
本書ではレシピを紹介されてるわけじゃないんですが、ちょっと語られてたのが・・・アメリカのヤバいサラダ。
チョコやら、オレオやら、とにかくジャンクなお菓子をホイップクリームであえた、アメリカ人しか思いつかないヤバいサラダ・・・いやそれ、サラダじゃない!それって平たいパフェ族じゃん!大人はもちろん、子供にも全っ然お勧めできないジャンクっぷりが、流石アメリカ。
それはさておき、本書では、サボテンの葉、バナナの花、フェンネルの球根、セロリルート(=根セロリ≠セロリ)、ハーツ・オブ・パーム(椰子の木の幹中心の柔らかいところ)、パースニップ(白人参)・・・などなど、知らない食材がわんさか出てきますので、味を想像しながらレシピを読むだけで大変楽しいです。
作るか作らないかは、あなた次第です!
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スマホを初めて買いました!その日に飛蚊症になりました(*´Д`)ついでにUSBメモリーが壊れて書きかけレビューが10個消えました・・・(T_T)
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- 出版社:誠文堂新光社
- ページ数:0
- ISBN:9784416521823
- 発売日:2021年11月10日
- 価格:2420円
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