DBさん
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ローマ軍の装備についての本
以前この「オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ」から『カルタゴ戦争-265BC‐146BCポエニ戦争の軍隊』の本を読みましたが、今度はカエサルからトラヤヌスの時代のローマ軍を見ていきます。
この頃の戦いは内乱か、対外的なものではパルティアか、ブリタニアあたりの反乱制圧くらいなものだろうと思っていました。
年表を追っていくとゲルマニア制圧に長い時間をかけ、ケルト人イケニ族の女王ブーディカの反乱を制圧し、ユダヤ人が蜂起してマサド要塞に立てこもっているのを陥落させてと大きな事件が結構あった。
だがどれも戦略の天才ハンニバルを相手にするような戦いではなかったようで、戦略的な話は出てこなくてもっぱらローマ軍の編成と日ごろの訓練、そして軍装といった話題に終始している。
知らなかったのは革の防具が全く役に立たないということだった。
革はその当時の武器に対抗できるものではなく、もし剣からでも守れるほど厚い革を使ったら身動きが取れなくなるとのことでした。
革はあくまでメールの胴鎧やスケールアーマー、プレートアーマーなどにつけられた革帯としての役割だったそうです。
新兵には必ず習得させるのが短剣の使い方で、敵の顔か腹部、脚を狙って突き刺すのがローマ軍のやり方だ。
また楯の使い方も教えられていて、防御のためだけでなく敵を楯の中央の突起を使って殴り倒したり楯の縁で正面の敵を打ち倒すために利用していた。
剣闘士のようにショーのような戦闘ではなく、あくまで実戦で効率的に使えるのがこういった方法なんだろう。
挿絵を見ていくとその縦長の胴体と頭を覆い隠すほどの大きさの楯と前腕よりちょっと長いくらいの短剣、そして投げ槍がどのようなものだったかがよくわかる。
ハンニバル戦争の頃はローマ兵は装備一式を自前で用意していたが、ガイウス・マリウスの改革で軍備一式を支給するようになったために大量生産されるようになったことやその製造方法に至るまで詳しく書かれていた。
挿絵だけでなく、実際に発掘された当時の武器や兜などをもとに著者が作った復元品の写真ものせられています。
巻末に「これらの復元品についてもっと詳しく知りたい方は以下の住所にて著者に連絡ください」とイングランドの住所がのっていましたが、こういう歴史研究もあるのかと興味深く思った。
この頃の戦いは内乱か、対外的なものではパルティアか、ブリタニアあたりの反乱制圧くらいなものだろうと思っていました。
年表を追っていくとゲルマニア制圧に長い時間をかけ、ケルト人イケニ族の女王ブーディカの反乱を制圧し、ユダヤ人が蜂起してマサド要塞に立てこもっているのを陥落させてと大きな事件が結構あった。
だがどれも戦略の天才ハンニバルを相手にするような戦いではなかったようで、戦略的な話は出てこなくてもっぱらローマ軍の編成と日ごろの訓練、そして軍装といった話題に終始している。
知らなかったのは革の防具が全く役に立たないということだった。
革はその当時の武器に対抗できるものではなく、もし剣からでも守れるほど厚い革を使ったら身動きが取れなくなるとのことでした。
革はあくまでメールの胴鎧やスケールアーマー、プレートアーマーなどにつけられた革帯としての役割だったそうです。
新兵には必ず習得させるのが短剣の使い方で、敵の顔か腹部、脚を狙って突き刺すのがローマ軍のやり方だ。
また楯の使い方も教えられていて、防御のためだけでなく敵を楯の中央の突起を使って殴り倒したり楯の縁で正面の敵を打ち倒すために利用していた。
剣闘士のようにショーのような戦闘ではなく、あくまで実戦で効率的に使えるのがこういった方法なんだろう。
挿絵を見ていくとその縦長の胴体と頭を覆い隠すほどの大きさの楯と前腕よりちょっと長いくらいの短剣、そして投げ槍がどのようなものだったかがよくわかる。
ハンニバル戦争の頃はローマ兵は装備一式を自前で用意していたが、ガイウス・マリウスの改革で軍備一式を支給するようになったために大量生産されるようになったことやその製造方法に至るまで詳しく書かれていた。
挿絵だけでなく、実際に発掘された当時の武器や兜などをもとに著者が作った復元品の写真ものせられています。
巻末に「これらの復元品についてもっと詳しく知りたい方は以下の住所にて著者に連絡ください」とイングランドの住所がのっていましたが、こういう歴史研究もあるのかと興味深く思った。
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好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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- 出版社:新紀元社
- ページ数:0
- ISBN:9784883178339
- 発売日:2000年11月01日
- 価格:732円
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