書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

ソネアキラ
レビュアー:
インド料理店のウェイターに転職した元刑事。コルカタ―ロンドン殺人事件
『謎解きはビリヤニとともに』アジェイ・チョウドゥリー著  青木創訳を読む。

カミル・ラーマンは現在、ロンドンのインド料理店でウェイターをしている。前職はインド・コルカタで刑事をしていた。彼の父親は元インド警察刑事部警視監。父親の命により、キャリアではなくノンキャリアの警察官からスタートした。刑事になって、ついにボリウッド(インド映画)スター殺人事件の担当者に任命される。張り切るカミル。

殺人現場となったホテルの支配人 アシフ・カーンを自供させるが、腑に落ちない。結局、遺書を遺し、縊死したカーン。真相の糸口を見つける。どうやらこの事件には裏がある。いわゆるアンタッチャブルな部分にふれたらしく、カミルは冤罪により職を解かれる。予定では書かれたシナリオ通りに演じる坊ちゃん刑事だったはずだが。

そして命を狙われた彼は、恋人とも別れ、父のつてでロンドンのインド料理店へ転職となった。刑事のようにうまくはいかない。不慣れな給仕の日々。

ところがだ、担当していた大富豪、ラケシュ・シャルマの誕生日パーティーで殺人事件が起きる。妻のネハが容疑者にされるが。

コルカタとロンドン、二つの殺人事件を入れ子にして話は進む。

不法就労者であるカミル。怯えながらも、ロンドン警察の捜査を横目に、自身でも捜査する。またもや命を狙われる。コルカタで殺そうとした男だった。

2つの殺人事件の関連性が次第に明らかになって来る。経済界や政界の大物との警察の癒着。リスペクトしていた父親も。

結末はあれでいいのか意見が分かれるところ。

この邦題、『謎解きはディナーのあとで』にあやかってつけたのか。

大昔、妻の友人夫婦の案内でロンドンのインドレストランに行った。体調が悪いと下痢するかもといわれたが、へっちゃらだった。ロンドンまでは食べには行けないが。セブンイレブンとエリックサウスがコラボしたビリヤニが無性に食べたくなった。まじ、美味~



掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ソネアキラ
ソネアキラ さん本が好き!1級(書評数:2196 件)

女子柔道選手ではありません。開店休業状態のフリーランスコピーライター。暴飲、暴食、暴読の非暴力主義者。東京ヤクルトスワローズファン。こちらでもささやかに囁いています。

twitter.com/sonenkofu

詩や小説らしきものはこちら。

https://note.mu/sonenkofu

参考になる:24票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『謎解きはビリヤニとともに』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ