ぷるーとさん
レビュアー:
▼
ツヴェルガーの絵が美しい、ホフマンのファンタジー。
冨山房のツヴェルガーの絵本というとまず頭に思い浮かぶのが、Oヘンリーの『賢者のおくりもの』だ。互いに、相手のために自分の大切なものを差し出してしまう哀しさ、美しさが、ツヴェルガーの絵で一層引き立てられていた。
『ふしぎな子』は、同じくツヴェルガーの絵本のシリーズで、作者は『クルミ割り人形』で有名なE・T・A・ホフマン。
『ふしぎな子』は、小さな村に住むどちらかというと貧乏な貴族ブラーケル家の二人の子どもが森でふしぎな子に出会う話だ。
ある日、ブラーケル家に、伯爵の称号を持ち上流階級に属する親戚がやってきた。伯爵一家は貧しい親戚の子どもたちに上品で高価なおもちゃをプレゼントし、これからは教育が大事だから家庭教師を斡旋しようと言った。
ブラーケルの二人の子どもは、上品なおもちゃで遊ぶより森の中で遊ぶ方が楽しい(妹は、きれいなお人形に少し未練があったが)と、おもちゃを森に捨ててしまった。そのあと、ふしぎな子が二人の前に姿を現したのだ。
伯爵一家に代表される世界と、貧しいながらも田舎暮らしを楽しんでいるブラーケルの二人の子どもに代表される世界。ふしぎな子が住むところで
も、同じような勢力争いが起き始めていた。
ホフマンの作品はちょっとダークなファンタジーが多いというイメージがある。最後に報われない、薄気味の悪い話も多い。だが、『ふしぎな子』は、明るい未来が見えていて、ほっとできるファンタジーだった。
『ふしぎな子』は、同じくツヴェルガーの絵本のシリーズで、作者は『クルミ割り人形』で有名なE・T・A・ホフマン。
『ふしぎな子』は、小さな村に住むどちらかというと貧乏な貴族ブラーケル家の二人の子どもが森でふしぎな子に出会う話だ。
ある日、ブラーケル家に、伯爵の称号を持ち上流階級に属する親戚がやってきた。伯爵一家は貧しい親戚の子どもたちに上品で高価なおもちゃをプレゼントし、これからは教育が大事だから家庭教師を斡旋しようと言った。
ブラーケルの二人の子どもは、上品なおもちゃで遊ぶより森の中で遊ぶ方が楽しい(妹は、きれいなお人形に少し未練があったが)と、おもちゃを森に捨ててしまった。そのあと、ふしぎな子が二人の前に姿を現したのだ。
伯爵一家に代表される世界と、貧しいながらも田舎暮らしを楽しんでいるブラーケルの二人の子どもに代表される世界。ふしぎな子が住むところで
も、同じような勢力争いが起き始めていた。
ホフマンの作品はちょっとダークなファンタジーが多いというイメージがある。最後に報われない、薄気味の悪い話も多い。だが、『ふしぎな子』は、明るい未来が見えていて、ほっとできるファンタジーだった。
お気に入り度:





掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:冨山房
- ページ数:0
- ISBN:9784572002891
- 発売日:1985年12月01日
- 価格:1800円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。
『ふしぎな子』のカテゴリ
登録されているカテゴリはありません。























