morimoriさん
レビュアー:
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背負うものがとても少なく、必要最小限のものでくらしていた江戸の人達の生き方、処世術がシンプルで良い。
杉浦日向子氏がどんな作家さんだったのか、知らずに「百日紅」を読んでいた。エッセイにはどんなことが綴られているのだろうと読み始めると2005年に亡くなられた当時まだ40代だったことに改めて驚く。
文章からはサッパリとした江戸っ子気質の性格が伝わり、なんだかいいなと思った。背負うものが少なく、必要最小限のもので暮らしていたという江戸の人達。8分目のもので暮らし、足りないものは工夫をしながら生活をしていたという記述が心に刺さった。ものがあふれている現代では、工夫をすることも少なくなってしまったのではないかと自らの生活を顧みる。
蕎麦が好きで、アルコールも好き、浮世絵も大好きな杉浦氏が、太田記念美術館を薦めていた。私も太田記念美術館で浮世絵を観てより浮世絵が好きになったのでちょっと嬉しかった。浅草に行くのが杉浦氏の休日だったとか。休日とは、彼岸と此岸に橋の架かる赦面の日ではないかと夕まぐれの浅草を歩きながら考えたそうだ。思慮深く、それでいてどこか親しみやすい人柄が文章からも伝わった。
文章からはサッパリとした江戸っ子気質の性格が伝わり、なんだかいいなと思った。背負うものが少なく、必要最小限のもので暮らしていたという江戸の人達。8分目のもので暮らし、足りないものは工夫をしながら生活をしていたという記述が心に刺さった。ものがあふれている現代では、工夫をすることも少なくなってしまったのではないかと自らの生活を顧みる。
蕎麦が好きで、アルコールも好き、浮世絵も大好きな杉浦氏が、太田記念美術館を薦めていた。私も太田記念美術館で浮世絵を観てより浮世絵が好きになったのでちょっと嬉しかった。浅草に行くのが杉浦氏の休日だったとか。休日とは、彼岸と此岸に橋の架かる赦面の日ではないかと夕まぐれの浅草を歩きながら考えたそうだ。思慮深く、それでいてどこか親しみやすい人柄が文章からも伝わった。
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多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。
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- 出版社:河出書房新社
- ページ数:0
- ISBN:9784309277226
- 発売日:2016年05月23日
- 価格:3043円
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