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波津雪希
レビュアー:
電車事故に関係する幽霊の話。
 本書で登場する東浜鉄道・鎌倉線なるものは
実在しておりません。鎌倉駅は横須賀線。
由比ヶ浜駅(小説内では西由比ヶ浜)は江ノ電。
湯河原駅は東海道線。といった具合に幾つかの実在する
路線を組み合わせものが東浜鉄道なのでしょう。
鎌倉生魂神社も存在しておらず、大阪には生国魂神社は
存在しています。本書に登場する鎌倉生魂神社は
亡くなった人の魂が生きたまま、そこに残るという
言い伝えが残っているもので、脱線事故を起こした
東浜鉄道・鎌倉線の快速電車が鎌倉生魂神社の
鳥居に触れたから、深夜に不可解な出来事が
起こったのでしょう。ここまで読むとメディアワークス文庫
というレベールではなく、角川ホラー文庫から出版
されていても、おかしくない内容です。

 電車の脱線により亡くなった人を生きている人に
橋渡しをする女性も幽霊。
西由比ヶ浜駅に新薬行くと居るという女子高校生は
電車の脱線事故の被害者ではない。
では何故、彼女が脱線事故に遭った人々と生きている人の
橋渡しをするのか。本書の最後に語られた内容は
とても悲惨でした。女子高生が脱線事故の被害者たちと
成仏できた良かったと思います。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1947 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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