そんな淡交社が出すムック本。
京都はもちろん、古都であるわけだが、実は大学が多い町でもある。
本書出版当時で38校の大学があり、15万人近い学生が学ぶ。総人口当たりの学生数の比率では圧倒的に全国一だという。
筆頭は京都大学であるわけだが、官立のものだけではなく、宗教系・実業系の大学も数多く、前者の代表はキリスト教系の同志社、仏教系の龍谷・大谷、後者は立命館だろう。その他、女子教育に努めてきた大学、美術系の大学と多様な大学が存在する。
こうした大学を、「おとなが学べる」という切り口で紹介する1冊。
さまざまな大学が市民にも門戸を開いている。
パート1ではトピックごとに関連する大学や講座を紹介する。
博物館・美術館。
いわゆる「京都学」。
宗教講座。
芸術・芸能の世界。
MBAなどの実務系。
パート2では各大学を1~2ページでまとめる。
市民が利用できる図書館や食堂などのデータも簡潔に記載される。
講座に関しては、大体の価格も記される親切設計。
京都に暮らし、「学ぶ」ことに興味があるのであれば、これはなかなか使えそう。
スグレモノの1冊である。




分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw
この書評へのコメント
- ぽんきち2022-03-04 13:10
菅原万亀さん
をを、京都で学生生活を送られたのですか。
私はここ10数年京都在住で、多分、この後は引っ越さない、と思います。
学生だとまた違う楽しみ方があったのでしょうね。
旅行と違って、住んでしまうと、なかなかあちこち回らなかったりしますよね(^^;)。
そろそろリタイアも睨む年頃になってきたので(^^;)、街にも親しんでいきたいと思っています。
くにたちきちさん
ご指摘ありがとうございますm(__)m。訂正しました。
そうですね、学生さんへの視線は割と温かいかなと思います。
京都は明治期、番組制度というのがあり、住民自治区ごとに小学校が設置されたりしたことから、小学校と地域の結びつきも強いように思います。そんなところも教育が重視される素地になっているのかもしれません。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - ぽんきち2022-03-09 17:07
立命館も同志社もキャンパスが結構分散してますよね。付属の小中高も離れてたりもしますし。やっぱり京都市内に1つにまとめようとすると無理があるのかな。
京大の吉田キャンパスはそこそこの広さだと思いますが、桂キャンパスは工学系で比較的新しいみたいですね。テクノロジー+サイエンスという感じだと、やっぱり広いに越したことはないのかな。あとは陸軍から譲り受けた(!)宇治のキャンパスというのもあるみたいですね。
広小路の立命館というのは私は知らなかったのですが、「ニ十歳の原点」の高野悦子さんが通ったキャンパスみたいですね。
https://www.takanoetsuko.com/sub19690105.html
1981年に京都府に売却され、今はその跡地が府立医大の図書館になっているそうです(私、引っ越してきたのが2009年なので、道理で知らないわけだ)。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - noel2022-03-09 17:21
立命史学の怖さに関するご参考に供します。高野さんもわたしもoldmanさんもこの時代に生きていたのです、というと、もう死んでしまったみたいですが……。
https://blog.goo.ne.jp/d-xiaoye/e/cfd686d3dcb1e7f02bb3f60f0c399a44クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - ぽんきち2022-03-09 17:49
や、何かいろいろ勉強になります(^^;)。
>oldmanさん
生活圏がコンパクトにまとまっていたのですね。
末川先生というのは名誉総長だったという末川博先生のことですかね・・? ググってたら滝川事件とか出てきて、うーん、いろいろあったのですねぇ・・・。
> noelさん
> 鬼より怖い立命史学
日本史の入試問題が難しかったんですね。各校、特色があったのですねぇ。今でも傾向はあるのでしょうが。
「広小路」ってそもそも、あんまり聞いたことない通りの名前だとおもったら、河原町から寺町までの100mほどの短い通りなんですね。
>三太郎さん
や、私も大阪はほとんど行ったことありません(^^;)。てか、京都のこともあまり知らないです(爆
滋賀は住みやすそうなイメージがあります。琵琶湖の水にはお世話になってますwクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - noel2022-03-09 22:52
oldmanさん
このやり取りは以前もやりましたね。そして沢田研二さんの家の近くだという話も出ました。いずれにせよ、何度思い出し、語り合っても、懐かしい思い出というものは飽きないですね。わたしは、どこかのコメントにも書きましたが、もう京都にはおらず、京都がとても懐かしいです。なので、oldmanさんとこういう話をするのが楽しいです。それで、思うのですが、つい先月でしたか、以前oldmanさんが書評を書いておられた大淵幸治さんの新刊『本当は怖い京ことば』が出たので、そのレビューを書くつもりでいるのですが、oldmanさんのほうでもお書きいただけたらなと期待しております。
ぽんきちさんには、ひとのコメント欄を利用させてもらって申し訳ないのですが、ぽんきちさんもぜひご感想をお聞かせいただければと思います。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - noel2022-03-10 19:25
いや、むしろその『京都嫌い』より京都を理解しているとしてレビューされていたので、嬉しくなって、またぞろoldmanさんにご登場願えたらと思ったのです。下記は、そのときのoldmanさんのご書評です。これにより、わたしはoldmanさんの存在を知ったのです。
https://www.honzuki.jp/book/129314/review/187095/クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 コメントするには、ログインしてください。
- 出版社:淡交社
- ページ数:0
- ISBN:9784473021427
- 発売日:2020年01月10日
- 価格:1760円
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