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ぷるーと
レビュアー:
途中で「あれれ?」ってなったけど、ポール・オースターの雰囲気満載で大満足。
オーギー・レンは、語り手がいつも行く葉巻店の店主だ。葉巻と雑誌を売っている店で、あるときオーギーがめくっていた雑誌で語り手の書評を見つけて以来、語り手のことを「いっぱしの芸術家」とみなすようになった。オーギーは、自分自身を「いっぱしの芸術家」と思っているのだ。

オーギーは写真を撮っているという。見せてほしいというと、喜んで見せてくれたのだが・・・。

オーギーが見せてくれた写真は、オースターの小説そのものではないだろうか。いつも同じ都会の真ん中。誰と特定できない人々。パッと見には変わり映えがしない。でも、そこには必ず季節が反映され、人間の暮らしが反映されている。

そして、オーギーは、語り手に頼まれてクリスマスの話をする。それは、オーギーが別な人間になりすましてやったことだ。だが、とオーギーは言う。会いに行った相手だって本当にその人だったかどうかわからない、と。

都会の中の不確かな人々は、『幽霊たち』に似ているな、と思った。
短い話の中に、ポール・オースターの要素が満載。そして、絵が、本当にいい。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2924 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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