morimoriさん
レビュアー:
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悩み迷える人にしか行くことのできない不思議な案内所。そこに居る双子のようなおじさまたちが、話を聞いてくれるのだけど・・・
平成が終わり新しい年号に代わる時、自分の仕事に遣り甲斐を持てない社員がいた。退職届をいつ出そうかと迷っている時、鎌倉うずまき案内所の看板を見つけた。そこは、迷える人にしか行かれない場所。そして、時代は2019年から3年前に遡る。息子が大学受験をせずにユーチューバーになるという。なんとしてでも大学に行かせたい母親が鎌倉の荏柄天神社へ息子を連れて行くのだが、途中で自分のいた場所が見慣れない場所になってしまった。
時代は2007年、2001年、1995年、1989年と遡っていきそのたびに迷える人物が鎌倉うずまき案内所を訪れる。外巻、内巻と名のるお爺さんに話を聞いてもらうことで疑いつつも悩める本人が気づき、前向きな気持ちになっていく。1989年にはまだ駆け出しの小説家が2019年には先生と呼ばれるほどになっていたり、愛らしい少女が大女優になっていたりする。時代を振り返りながら、この頃そんなこともあったっけと懐かしい思いになりながら、「24時間戦えますか」の歌もあった!とニンマリしてしまう。
読み手を懐かしい思いにさせながら、人生は螺旋階段のようなものかもしれないと哲学的な印象もぬぐえないなかなか素敵な内容だった。忘れていた時代の出来事を振り返り自分の頑張りを思い出したりした。年末年始の慌ただしい時期、ページを開くと主人公とともに不思議な体験ができて、ゆったりとした気持ちになれた。
時代は2007年、2001年、1995年、1989年と遡っていきそのたびに迷える人物が鎌倉うずまき案内所を訪れる。外巻、内巻と名のるお爺さんに話を聞いてもらうことで疑いつつも悩める本人が気づき、前向きな気持ちになっていく。1989年にはまだ駆け出しの小説家が2019年には先生と呼ばれるほどになっていたり、愛らしい少女が大女優になっていたりする。時代を振り返りながら、この頃そんなこともあったっけと懐かしい思いになりながら、「24時間戦えますか」の歌もあった!とニンマリしてしまう。
読み手を懐かしい思いにさせながら、人生は螺旋階段のようなものかもしれないと哲学的な印象もぬぐえないなかなか素敵な内容だった。忘れていた時代の出来事を振り返り自分の頑張りを思い出したりした。年末年始の慌ただしい時期、ページを開くと主人公とともに不思議な体験ができて、ゆったりとした気持ちになれた。
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多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。
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- 出版社:宝島社
- ページ数:0
- ISBN:9784299014900
- 発売日:2021年04月07日
- 価格:825円
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