ニューノーマル 妄想国語辞典

題名に惹かれて読んでみました。期待通りのアホ系でした。
著者はコピーライターです。
2019年に出版した妄想国語辞典の第一弾が好評で、この作品は第三弾です。
気負いや強いこだわりは感じず、するっと読めました。
初読でしたが、きっとどの巻から読んでも問題ないでしょう。

この本は、言うならばネタ帳です。
キャッチーな用語を載せ、意味でオチをつけるスタイルです。
さらに例文もあるのですが、キレがいまいちなので基本は意味の冴えを
楽しむ本です。

一つ目の用語です。
「アグリーです」
【意味】仕事ができた気になること。
わたしの周りには使う人はいませんが、
カタカナ系の職業や中途半端に海外業務をかじっている人が言いそうで、
ぷっと笑いをこらえて読み続けます。

「いいねの数を気にする」
【意味】人としての器が小さいこと
うおっと、そうくるかという切り口が楽しいです。
どんどんテンションが上がってきます。

わたしが最も気に入った用語はこちらです。
「俺を活かせる環境じゃない」
【意味】問題は自分にあること
ハイ。挙手しました。

もっとたくさん書き留めたい誘惑にかられつつ、
あとは興味を持たれるかたのためにとっておきます。
いってらっしゃいとお見送りしますね。
気持ちが上がり、ささっと読めちゃう本でした。