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ソネアキラ
レビュアー:
「UN-GO」とは 俺のことかと 安吾言い
『日本探偵小説10 坂口安吾集』より『明治開化 安吾捕物帳』を読む。
選りすぐりの9編だそうだ。
主人公の探偵と彼の取り巻きと後見人、知恵袋、
勝海舟が安楽椅子探偵ぶりを発揮する。

キャラがきっちりしているので量産は可能だろう。
さほど期待せずに読んだら、これが思った以上によくって。

安吾の探偵作家としての手替え品替え、引き出しの多さが意外。
当時の世相と男女の愛憎や時流に乗れたか乗れないかで
立場が逆転する。私怨や出世欲などが殺意となる。
江戸と東京の光と影。
新しい文化と古い文化。
落語のような文体が数々の殺人を通してカオスの明治時代を炙りだす。

これ、ドラマにいいじゃんと思って検索したら、
ノイタミナでアニメになっていた。びつくり!


アニメ「UN-GO」。
1話だけ見たが、明治ではなく近未来の日本が舞台になっている。
キャラを借りた新作。翻案創作ってやつ。
なんか違和感を覚える。

「UN-GO」にBを足すとBUN-GOになる。

てなことで『明治開化 安吾捕物帳』の残りの作品を読むことにする。
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ソネアキラ
ソネアキラ さん本が好き!1級(書評数:2186 件)

女子柔道選手ではありません。開店休業状態のフリーランスコピーライター。暴飲、暴食、暴読の非暴力主義者。東京ヤクルトスワローズファン。こちらでもささやかに囁いています。

twitter.com/sonenkofu

詩や小説らしきものはこちら。

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