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Kuraraさん
Kurara
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この町を出たことのない「ぼく」が思いを馳せる旅
旅ってある場所からある場所へ移動すること。誰もがそういうものだと思っている。
でも、このえほんを読んでいると、旅はひとところに居ても楽しめるものということが伝わって来る。


「ぼくのたび」、すてきな話です。
ちいさいホテルのオーナーが主人公。
毎日旅人をもてなす仕事をしている彼にとって、旅にでることはなかなか難しい。

 
そんな彼はホテルの仕事を終えベッドに入ると、遠くへ行きたい気持ちがこみあげてくるのです。

 
さぁ、この時間は彼だけの旅の時間。
したいこと、会いたい人、思いのままに飛び回ります。


 そしてまた朝が来て、彼はたくさんのお客さんからの手紙を読み、
いつか本当の旅に出ることを考えながら過ごすのです。

 
この町を出たことのない「ぼく」が思いを馳せる旅。
いろんな国の、いろんな人々から届く手紙が、
どんなに彼の時間を豊かにしているかが窺えます。
ホテルに居ながらも、すでに旅をしているような毎日がとても良い。

いつかかならず彼はおおきなかばんを持って、
わたしたちの町にやって来るにちがいない。

今度はわたしたちが彼をおもてなしをする番です。


******

みやこしさんのえほん、いいですねぇ。
このえほんも、「よるのかえりみち」の雰囲気が漂っていました。
もしかしたら、同じ町かな?
 
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Kurara
Kurara さん本が好き!1級(書評数:811 件)

ジャンルを問わず、年間200冊を目標に読書をしています。
「たしかあの人が、あんなことを言っていたな…」というような、うっすら記憶に残る書評を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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