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hackerさん
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フランス文学伝統の男女の心理描写+法廷ミステリー、二兎を追って見事に成功した、稀有な作品の一つです。題名は、法廷での右に左にと振れる意外性に満ちた展開を象徴したものです。作者の自信の表れでもあります。
1970年度フランス推理小説大賞受賞作です。フランス人の作者ポール・アンドレオート(1917-2007)は、1940年代に普通小説作家としてデビューしましたが、50年代から映画のシナリオライターとして活躍を始め、60年代後半からはミステリーも発表するようになり、本作はミステリーとしては二作目となります。脚本家としては、通算で22本の映画のシナリオに参画しており、傑作に絡んでいたというわけではなさそうですが、著名な監督の作品を挙げると『黒いチューリップ』(クリスチャン・ジャック、1964年)『二人だけの夜明け』(マルセル・カミュ、1968年)『愛の終わりに』(アンドレ・カイヤット、1974年)あたりになります。本書でも、そういう経歴を感じさせる、会話の機微と展開の妙が味わえます。


内容を少しだけ紹介します。

本書は二部に分かれており、第一部は成功した会社の重役であるピエール・レネの一人称で語られる殺人までの経緯、第二部は、彼の親友である弁護士のアベル・ジャカールの一人称で語られる法廷ドラマという構成となっています。

物語は、30代半ばのピエールが、ある日、勤めていた会社の重要係争案件を処理するために、クリス・カリエという女性と出会うところから始まります。まだ24歳の彼女は、既に一度離婚を経験していました。案件の処理がうまく行ったあとで、打ち上げという名目で、ピエールはクリスを夕食に誘います。

「(彼女は)黒いふちどりのあるブラウスを着て、黒いストッキングをはき、顔には今まで全然見たこともないほど濃いブロンド色の頬紅をさして、ぼくの前に再び姿を見せた。彼女は腿の中ほどまである黒いブーツをはき、すっかり職業婦人の服装を洗い落としていた。ほお笑むと、目元だけでなくくちもとまでが微笑し、そのせいで、えくぼが一つ、片方にだけ出来るのだった。彼女の両眼は...ぼくは思いだす、あの瞳がぼくを惹きつけていたのを...もうなんの皮肉もたたえていなかった。眼は神からの贈物にふさわしく優しげで、その時は青味がかっていた。それからふいに曇りはじめ、ぼんやりうつろになり、水色に変わった。彼女の頭は...しゃべるとき、彼女はしばしば頭を横にかしげる。そのたびにブロンドの髪束が彼女の右の耳を愛撫する。下唇をとがらすようにして息をはき、吐息がもれるたびに髪が踊る。彼女は、彼女は...」

長い引用になりましたが、この作者の特徴である、ビジュアルな描写力がよく出た文章だと思います。そして、恋に落ちてしまった男性の心理描写も見事です。

ピエールは、レストランとピアノ・バーでクリスとの時間を過ごしますが、クリスはピエールに対する拒否の姿勢を取り続けます。そして、彼女を車で送っていった後、二人は別れ際にこんな会話をします。

「じゃまた、クリス」
「いいえ、じゃまた、じゃないわ」
「近いうちにまた」
「いいえ。忘れてちょうだい」

う~ん、あからさまに自分に惚れている男に対して、何たる態度!ますます忘れられなくなってしまいますよね。実際、そうなっていき、そこから、この二人ではない人物が殺される事件へと発展するのです。

事件の詳細と背景については、あえて触れませんが、こういう男女心理のサスペンスフルな描写中心の第一部から、ジグザグ模様のように右に行ったり左に行ったり、二転三転する法廷闘争が語られる第二部が、本書のもう一つの魅力です。そして第二部にいたって、第一部の随所に、登場人物の性格描写も含め、ミステリーらしい伏線が張り巡らされていたことを、読者は知ることになるのです。

こういう風に二兎を追って、見事に成功したミステリーというのは、なかなかないものです。私自身が映画好きなもので、シムノンもそうですが、ビジュアルな描写が展開される小説が好きということもあるでしょうが、題名のつけ方といい、本書は作者にとっても自信作ではないかと思います。この作家も、日本での翻訳はこれ一冊しかないのは残念です。

おまけに、この本、もう絶版なのですが、Amazonを見ると、とんでもない値段が付いていますね。これでは、是非ご一読を、と言えないのは、さらに残念です。
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hacker
hacker さん本が好き!1級(書評数:2281 件)

「本職」は、本というより映画です。

本を読んでいても、映画好きの視点から、内容を見ていることが多いようです。

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この書評へのコメント

  1. ef2021-04-24 06:32

    なるほど。ちょっと図書館蔵書を漁ってみましょうか。
    ハヤカワ・ポケミスは絶版が多いですが、中には「これは!」という本がありますよね~。
    復刊はおそらく期待できないのでしょうけれど、読んでみたい作品は結構あるように思います。
    いや、それを言えばさらにマニアックに、サンリオSF文庫なんかも……(悪訳が多かったという評価もありますが)。

  2. hacker2021-04-24 07:40

    そうなんです。入手困難になった「これは!」が少なくないのが、ポケミスの特徴でしょう。まぁ、そういう本の復刊は望めませんね。でも、図書館にこんな(?)本って、あるのでしょうか。ちょっと興味あります。

    サンリオSF文庫は、あまり持っていないのですが、確かに、希少本が多いようですね。

  3. ef2021-04-24 07:46

    ありました~!
    うちは2つの自治体の図書館が利用できるのですが、遠い方(と、言っても歩いても20~25分位。隣駅なので電車に乗っちゃえばすぐ)の図書館の方にありましたよ!

  4. hacker2021-04-24 07:51

    それは素晴らしい!それでは、efさんには「是非ご一読を」と言いましょう。読まれて、書評をあげられるのを楽しみにしています。

  5. マーブル2021-05-29 09:28

    efさんの書評も拝見しましたが同じ本とは思えない(笑)印象ですね。これこそ書評を比べてみる妙ですね。(あげ足取りばかりだと嫌になりますが)

    お二人の個性あふれる書評がそれぞれ参考になります。いずれポケミスを置いてある古書店に足を運びたくなりますね。

  6. hacker2021-05-29 10:01

    まぁ、書評というのは、それまでの読書体験というのも大きく影響するでしょうし、あくまで個人的なものですから、「同じ本とは思えない」状態になることも珍しくないのでしょう。どんな本でも、万人が気に入るということはありませんから、おっしゃる通り、それが書評の読み比べの面白いところなのだと思います。

    古いポケミスは、蔵書にもけっこうあるので、これからも、時折紹介していくつもりです。

  7. マーブル2021-05-29 10:09

    たまにしか行けないのですが、2階に上がる階段に無造作にポケミスを積み上げている古書店が地元にあるのです。前回はメグレを一冊買って来ましたが。また機会をみつけて行ってみようと思っています。

    それにしてもhackerさんの書評を挙げるペースに追いつけません...。

  8. hacker2021-05-29 10:14

    今、仕事はテレワーク・オンリーで、家にいる時間が長いせいもあって、読書に結構時間が割けるのです。また、読んだり書いたりするのは、比較的速い方ではないかと自分でも思います。

    映画も、録画してあるのをたまに観ますが、「映画は映画館で」の原則論に引きずられて、本に比べると、数は少ないです。

  9. noel2021-05-29 10:55

    マーブルさんのおっしゃるように本当にhackerさんのアップスピードは格段の速さです。わたしなどはここに参加させていただいてから、半年以上も経つのにまだ46冊、それも同じタイトルのものを重複して書いているので、実質は40数冊にしかすぎません。これでは家内に「あなたはなにをするのも遅いわね」と言われるはずです。しかし、悔しくても生来のズボラ癖が出て、「なにくそ」とまではならず、へろへろヘラヘラとやっています。

  10. マーブル2021-05-29 10:53

    映画館に行きにくいですよね。

    ところで今朝は『用心棒』を観たのですが、土屋さんはここにも出演なさってたんですね。しかもまた女房を取られて(笑)
    これではウルトラマンに登場し作戦指揮を執る場面を観ても、この隙に奥様が奪われていないか心配になってしまいそうです。

    『椿三十郎』と記憶が混同している部分が多々ありました。あちらもそのうち観なおしたいものです。ベータのテープならありそうですが、デッキが動くかどうか。

  11. hacker2021-05-29 11:10

    マーブルさん、その通りで映画館行きにくいです。クラウド・ファンディングで、ささやかながら名画座の応援はしていますけれど。

    黒澤明の映画では、脇役は何度も同じ俳優が登場するので、その一例です。ただ、準脇役という役どころが多いですけれどね。

    『用心棒』は、作られた時代を考えると、とんでもなく「進んだ」映画だと思っています。私は大好きです。

  12. hacker2021-05-29 11:25

    noelさん、各人、自分に合ったペースがあるので、それで良いのだと思います。

    私の場合、せっかちなのです。時に噴火しますが、気は長い方です。

  13. マーブル2021-05-29 14:14

    >とんでもなく「進んだ」映画だ

    リアルさはどうでもいい、とは言いませんがそこに拘るばかりで楽しめない作品になるのは御免ですね。映画も小説も。要はバランスなんですかね。

    とはいえefさんが書かれていたように、気になってどうしようもないジャンルがあるのも確かです。私の場合映画に登場するバイクの「音」の扱いが大抵アフレコで車種とあっていなくてガッカリします。『ブラックレイン』は好きで何度も見たのですが後半のバイクシーンのエンジン音が「そんな音しないって」と観る度気になります。同様の映画の多いこと。

    『椿』も見直したいですし、しばらく黒澤参り続きそうです。食わず嫌いの未見も多いですし。

  14. hacker2021-05-29 14:48

    なるほど、バイクに限らず、車音痴の私はそれは気づきませんでした。そういう許せない分野って、誰にでもあるのでしょうね。

    マーブルさんの黒澤参り、楽しみにしています。機会があれば、また感想を教えてください。

  15. マーブル2021-05-29 20:11

     好きな人がスタッフにいればそんなことは絶対起きないレベルの事が起きてしまいます。

     逆に今観ているアニメはホンダが監修に加わっているので音、動き、そこだけ見ても楽しいです。

     実写なら映像はだまって撮れば映りますが、音を後で入れる事で無神経に仕事をしてしまうと齟齬が生じます。そこにいくとアニメはちゃんと書きこまないと絵にならないので、きちんと描けているのを見るだけでそこに気を遣っていることがわかってうれしいです。

     車やバイクを乗り降りする際にサスペンションが動くこととか。
     実写なら実際に乗り降りすれば何も意識しなくても画面に映っていますが、アニメだとそういうつもりで描かないとそうなりませんから。

     これこそ、どうでもいい人にはどうでもいいことです。

     お言葉に甘えて『用心棒』の感想を書きました。

    https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-424.html

  16. noel2021-05-29 20:24

    ↑のURL、見に行きました。とても小気味のよい書評(映画評?)でした。こんなのを、もっともっと書いてください。さあて、hackerさんはどんなコメントをするのかな?

  17. マーブル2021-05-30 07:41

    ありがとうございます。本ほどではありませんが時々書いています。まあ、メモ的なものもありますが。

  18. hacker2021-05-30 08:59

    マーブルさん、映画評拝読いたしました。私なりに感じたことを書いてみます。

    まず、主人公の設定ですが、名無しだということが大きなポイントで、要するに名前=家から自由な存在なのですね。これは、時代劇伝統の股旅ものの変形の設定ではないかと、私は思います。

    あと、私がこの映画を好きな大きな理由の一つは、映画好きの視点ですが、シネスコの横長の画面の中で、望遠レンズを使ったパン・フォーカスを併用した、見事な横への広がりと奥行を備えた構図と、今では誰も撮れなくなってしまったであろう、見事な白黒撮影です。例えば、主人公が腰を据えた飯屋から、道路を挟んで向かいの番屋で展開される賄賂行為の描写などがそうです。

    それと、佐藤勝の、ある意味デタラメな音楽の見事なこと!映画全体のブラック・ユーモアに満ちた雰囲気にピッタリです。もちろん、お話との展開=脚本の面白さも見事です。

    要するに、映画固有の良さが集約されているのです。

  19. hacker2021-05-30 15:47

    ついでに、『用心棒』のトリビアを。

    ある意味、三船敏郎以上にカッコいい仲代達也のマフラーは、イタリア製だそうです。

    『椿三十郎』のラストの血の噴出は有名ですが、実は『用心棒』で、仲代達也が山田五十鈴の息子を拉致する場面で、息子と一緒だったヤクザが斬られるのですが、おそらく映画史上最初に、血の噴出を撮っています。ラストの、斬られた仲代達也の体の下を血がゆっくり流れるカットといい、時代劇を血生臭くしたという点での、黒澤明の功績は大きいです。

  20. マーブル2021-05-30 15:01

    『椿』もそうですが、名無しに拘りがありそうですよね。
    もしかすると影響を与えていると言われる『血の収穫』の探偵から来ているのかもしれませんね。

    (あちらもまったく内容を覚えていない。2回も読んだはずなのに...)

    テレビの小さいサイズで観るのは残念な作品ですよね。スクリーンでからっ風を感じてみたい。。。「おちゃけ」を飲むシーンですよね。最初何と言っているのかわかりませんでしたが、こういうユーモアあるシーンが実に楽しい。

    仲代達也のある意味マンガチックなカッコよさは、きっとあちこちのマンガやアニメなどの登場人物の造形に影響を与えているに違いありません。

    画像検索したらカラー版のポスター画像が出てきて、白黒の方がカッコいいなあ、と思った次第です。

    もちろん、音楽もカッコいい!
    『椿三十郎』も観たいなあ。『生きる』が先になるか否か。

  21. hacker2021-05-30 16:01

    そう言えば、黒澤明はハメットも好きだったはずです。『用心棒』はハメットも意識していたかもしれませんね。

    黒澤明の時代は、映画は映画館で観るべきものというのが前提でしたから、やはり映画館で観るのが正解でしょう。記憶違いだったらゴメンナサイですが、黒澤明は、確か、シネスコで撮った作品は、長年TV放映を許可していなかったはずです。

    次にご覧になるのは、『用心棒』の後ですと、やはり『椿三十郎』でしょうか。いずれにしろ、また感想を教えてください。

  22. マーブル2021-05-30 16:44

    あちこちで『血の収穫』から案を取ったとか、いや全然違うとか見かけたので、興味が沸いて今朝はアマゾンプライムで探しましたが残念ながらありませんでした。それでは、と『荒野の用心棒』をと思いましたが『続』しかなく。ビデオレンタル屋さんに行くなら黒澤を借りたいですしね。

    と言うことで今朝はつい『シンドバッド虎の目大冒険』を観たのですが、これが前作より残念な出来で。サブスクは簡単に観られるのは良いのですが、そうそう思ったものが観られるとは限らないのがもどかしい。
    『電送人間』は有料だったのでこちらも遠慮しました。

    月1ペースでビデオレンタルの無料券を手に入れて細々と観ております。なかなか思うような映画ライフが送れません。家を建てる時はシアタールームにプロジェクターと妄想しておりますが、ドラマを早送りで観る家族には同意してもらえそうにありません。テレビの画面で我慢です。

  23. hacker2021-05-30 20:02

    レイ・ハリーハウゼンは、やはり『アルゴ探検隊の大冒険』がトップで、次は『シンバッド七回目の航海』と『タイタンの戦い』でしょう。そういえば、『ゴジラ』の元ネタとして有名な『原子怪獣現わる』は、マーブルさん、ご覧になりましたか?特に良いという訳ではありませんが、参考として観る価値はあると思います。

  24. マーブル2021-05-30 19:51

     レンタルショップでも同様なのですが、未見の映画のタイトルがうろ覚えで見つけられずに他のを見てしまうことがあります。特にアマゾンプライムは検索ワードでたくさんの作品が出てくるので、お目当てに届く前に諦めがちです。

     もっとも良い作品は有料の場合が多くてまだ手を出していないものが多いですね。近所のレンタル屋さんに見つからないようなら、いずれ観てもいいかもしれませんが。

     『アルゴ』や『七回目』『タイタン』は恐らく子どもの頃テレビで観て夢中になったものと思います。その懐かしさでたまたま見つけた『シンドバッド』の2、3作を観たわけですがレベルダウンは免れませんね。

     『原子怪獣』は是非観たいと思っているのですが、まだ果たせていません。おっしゃる通り資料的価値として参考までに観ることになりそうですので、他を優先してしまっています。

  25. マーブル2021-06-12 11:31

    今朝は『椿三十郎』を観ました。
    やはり面白い。最後の決闘シーンは巻き戻して、繰り返し見てみました。

    また、ちょいと感想を書きましたのでよろしければご覧ください。

    https://marbletakarabako.blog.fc2.com/blog-entry-431.html

  26. hacker2021-06-12 11:46

    『椿三十郎』も面白いですよね。『用心棒』もそうですが、私も何回観たか分かりません。

    ラストの三船敏郎は、左手で刀を抜いて、仲代達也の剣をはじいた後で、右手で刀の背を押して、相手の胴をえぐるという殺陣だったと記憶しています。どこで読んだかまでは覚えていないのですが、防御と攻撃が一体化した殺陣を目指したという主旨の黒澤明の発言がありました。

    あと、若侍たちを助けるために、大勢の敵方侍を斬るシーンでは、三船敏郎は息継ぎをしないで、最後まで一気に撮ったそうです。それが、終わったあとの、荒い息にあらわれています。

    役者だと、名セリフをはく入江たか子もそうですが、最後の方の1シーンだけ登場する、馬面の伊藤雄之助が良かったですねぇ~。

  27. マーブル2021-06-12 20:36

    乗られた馬の方が丸顔···ですね。
    最後まで登場せず待ちに待たせてこのセリフ。いい味出してます。
    三十郎があのような場所が不似合いであることも見通している眼力。いい役です。

    また出た「あばよ」がカッコいい!イーストウッドも好きなので、あちらも観たくなりました。その前に『生きる』かな。

  28. hacker2021-06-13 05:37

    『生きる』は、やはり名作ですから、ぜひご覧ください。

    あと、レオーネ+イーストウッドも良いですが、もし観られるなら、レオーネ+コバーン+スタイガーの『夕陽のギャングたち』をお勧めします。

  29. No Image

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