ぷるーとさん
レビュアー:
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不思議な仕事をしている女性の一風変わった日々を通して描かれていることとは。
主人公である未名子は、10年前中学生だったというから、20代の女性である。
人づき合いあまり得意ではなく中学校を休みがちだった未名子は、引っ越した家の近くにあった資料館の所有者であり管理者である順さんに声をかけられて、中学校高校から今に至るまで、インデックスの整理を手伝っている。
もちろんそれは無償の行為で、未名子は「間読(といよみ)」という不思議な仕事をしている。それは、いつのものだかわからないような古いパソコンでどこにいるのだかわからない相手とコンタクトをとりなぞなぞを15問出題する、というものだ。
未名子は早くに母親を亡くし、父親も亡くなって一人で住むには大き過ぎる家で暮らしている。そんな未名子の家に、台風の夜、どこからか宮古馬が迷い込んできて、未名子は一度は警察に連れていくが、密かに取り返して自然にできた洞窟ガマに連れていき、乗る練習をする。
そして、順さんが亡くなり資料館が取り壊されることを知った未名子は、ある行動に出る。
宮古馬は、この茶色の大きな生き物は、そのときいる場所がどんなふうでも、一匹だけで受け止めているような、ずうっとそういう態度だったと描かれているが、それは、未名子の生き方であり未名子がコンタクトを取っていた3人の生き方でもあった。それは、どういう状況にあっても知への思いは変わらない、ということ。
人づき合いあまり得意ではなく中学校を休みがちだった未名子は、引っ越した家の近くにあった資料館の所有者であり管理者である順さんに声をかけられて、中学校高校から今に至るまで、インデックスの整理を手伝っている。
もちろんそれは無償の行為で、未名子は「間読(といよみ)」という不思議な仕事をしている。それは、いつのものだかわからないような古いパソコンでどこにいるのだかわからない相手とコンタクトをとりなぞなぞを15問出題する、というものだ。
未名子は早くに母親を亡くし、父親も亡くなって一人で住むには大き過ぎる家で暮らしている。そんな未名子の家に、台風の夜、どこからか宮古馬が迷い込んできて、未名子は一度は警察に連れていくが、密かに取り返して自然にできた洞窟ガマに連れていき、乗る練習をする。
そして、順さんが亡くなり資料館が取り壊されることを知った未名子は、ある行動に出る。
宮古馬は、この茶色の大きな生き物は、そのときいる場所がどんなふうでも、一匹だけで受け止めているような、ずうっとそういう態度だったと描かれているが、それは、未名子の生き方であり未名子がコンタクトを取っていた3人の生き方でもあった。それは、どういう状況にあっても知への思いは変わらない、ということ。
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 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 
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- 出版社:新潮社
- ページ数:0
- ISBN:9784103533818
- 発売日:2020年07月27日
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