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DBさん
DB
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ハシビロコウの写真集
こないだニュースでハシビロコウのクラッタリングが銃撃の音に聞こえるというのをやっていて、そういえばどんな鳥なんだろうと本書を手に取ってみました。

初めてハシビロコウなるものに出会ったのは上野動物園。
なんの予備知識もなくケージを覗き込んだら不思議な物体が立っていた。
まったく動かないし、なにより見たこともないので置物かと思いつつじっと観察する。
その間微動だにしないハシビロコウだったが目の光でかろうじて本物の鳥だとわかった。
それ以来上野動物園に行く度にハシビロコウも見ています。
しかし動いている姿を見たことはない。

コウノトリ科に属してはいるけれど、サギのような特徴もあり遺伝的にはペリカンに近いかもという鳥だそうです。
あのサイズで体重が5キロちょっとしかないというのには驚いた。
さすが鳥、飛べるんだろうかと思っていたけどちゃんと飛べるようだ。
若いうちは金色の目が年を取るとブルーに変化していくんだとか。

アフリカ東部から中央部の湿地や草原地帯に生息している。
頭がよくて人になつくというのはニュースでも「好きな飼育員にあいさつしに来ている」と言っていたことからもわかる。
野生では獲物を狙って数時間動かず、ハイギョが好物だけどカエルや魚、水生の蛇なんかを捕食するそうです。
獲物を一口で飲み込めるように嘴が大きいんだろう。
千葉市動物公園のハシビロコウの餌は生きた鯉を与えられているとか。
淡水でそこそこ大きいからなのか、味がハイギョに似ているのかは不明。
動物園で動かないのは獲物を狙っているからなのか、それとも知らない人がいて警戒して動かないからだったのかも。


写真では翼を広げたり、歩いていたり、水に頭を突っ込んでいるハシビロコウの姿が映っていました。
まっすぐ直立不動の体制でいた時はトーテムみたいだと思っていたけど、ちょっと前のめりになって翼を広げかけている姿はまるでチョコボ。
灰色一色だと思っていたけど、濃いグレーの羽根の間に白い縁取りのある明るい灰色の羽根もあって光が当たるときれいだった。
野生では絶滅危惧種で、五千とも八千とも言われるくらいの数しか残っていない。
そして飼育下での繁殖も相性があるらしく難しいそうです。
繁殖に成功したらきっと大ニュースになるだろう。
いいニュースを早く聞きたいものだ。
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DB
DB さん本が好き!1級(書評数:2035 件)

好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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