かもめ通信さん
レビュアー:
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お金は全くないけれど、正真正銘のお嬢様にとって、どこに住むかは大問題!?
レディ・ジョージアナ・ラクノ公爵令嬢(ジョージー)は、
ヴィクトリア女王のひ孫にあたり、
英国王室王位継承権を持っている正真正銘のお嬢さま。
もっともその順位ときたらシリーズ初期は34番目、
兄夫婦に二人目の子どもが生まれた現在では35番目だ。
父の他界後爵位は兄が継いでいるが
ラクノ公爵家にあるのはスコットランドの厳めしいお城+αだけで
その台所事情はかなり厳しい。
そんなわけでジョージーは
あるときは身分を隠し自らメイドに
またあるときはただ飯に惹かれて女王陛下のお使いにと
波瀾万丈の人生を歩んできたのだが………
シリーズも12作目となれば、
(途中2作は書いていないとはいえ)
レビューの冒頭もほとんど決まり文句になってしまうものなのだが、
どうやら次作からは、とうとうこの決まり文句が使えなくなりそうだ。
なぜって、ジョージー、ついに恋を実らせて
結婚するっていうんだから!
といっても、そこはひと昔前が舞台だとはいえ、英国ロイヤルファミリーのこと。
どこぞの皇室のように、女は結婚したら民間人になるというわけではない。
ジョージーが王位継承権を失うのは
結婚相手が英国国教会ではなく、
カトリックの信者だからという理由だったりする。
ふーむ。なるほどねえ。
ようやく結ばれようとしている貧乏な2人にとって
結婚後、どこに住むかは大問題。
2人一緒にいられれば、贅沢はいわないと心に決めてはいるものの、
いざ部屋探しに出かけてみると、
場末の1Kや、屋根裏部屋に正真正銘のお嬢様ジョージーは
ひるまずにはいられなかった。
そこへ思わぬ申し出が舞い込んで……
気がつけばまたまた事件のまっただ中に!?
ヒトラーが台頭するドイツで軍需産業に携わっているらしいマックスと
結婚しようとしているジョージーの母親のことも気になっていたのだけれど
こちらも新たな進展が。
うーむ。そうきたか!
残るはシンプソン夫人問題か。
次作は来年春とのこと。
次なる展開を予想しながら、首を長くして待つことにしよう。
<シリーズ既刊>
●貧乏お嬢さま、メイドになる
●貧乏お嬢さま、古書店へ行く
●貧乏お嬢さま、空を舞う
●貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ
●貧乏お嬢さまと王妃の首飾り
●貧乏お嬢さまのクリスマス
●貧乏お嬢さま、恐怖の館へ
●貧乏お嬢さま、ハリウッドへ
●貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊
○貧乏お嬢さま、駆け落ちする(未レビュー)
○貧乏お嬢さま、イタリアへ(未レビュー)
ヴィクトリア女王のひ孫にあたり、
英国王室王位継承権を持っている正真正銘のお嬢さま。
もっともその順位ときたらシリーズ初期は34番目、
兄夫婦に二人目の子どもが生まれた現在では35番目だ。
父の他界後爵位は兄が継いでいるが
ラクノ公爵家にあるのはスコットランドの厳めしいお城+αだけで
その台所事情はかなり厳しい。
そんなわけでジョージーは
あるときは身分を隠し自らメイドに
またあるときはただ飯に惹かれて女王陛下のお使いにと
波瀾万丈の人生を歩んできたのだが………
シリーズも12作目となれば、
(途中2作は書いていないとはいえ)
レビューの冒頭もほとんど決まり文句になってしまうものなのだが、
どうやら次作からは、とうとうこの決まり文句が使えなくなりそうだ。
なぜって、ジョージー、ついに恋を実らせて
結婚するっていうんだから!
といっても、そこはひと昔前が舞台だとはいえ、英国ロイヤルファミリーのこと。
どこぞの皇室のように、女は結婚したら民間人になるというわけではない。
ジョージーが王位継承権を失うのは
結婚相手が英国国教会ではなく、
カトリックの信者だからという理由だったりする。
ふーむ。なるほどねえ。
ようやく結ばれようとしている貧乏な2人にとって
結婚後、どこに住むかは大問題。
2人一緒にいられれば、贅沢はいわないと心に決めてはいるものの、
いざ部屋探しに出かけてみると、
場末の1Kや、屋根裏部屋に正真正銘のお嬢様ジョージーは
ひるまずにはいられなかった。
そこへ思わぬ申し出が舞い込んで……
気がつけばまたまた事件のまっただ中に!?
ヒトラーが台頭するドイツで軍需産業に携わっているらしいマックスと
結婚しようとしているジョージーの母親のことも気になっていたのだけれど
こちらも新たな進展が。
うーむ。そうきたか!
残るはシンプソン夫人問題か。
次作は来年春とのこと。
次なる展開を予想しながら、首を長くして待つことにしよう。
<シリーズ既刊>
●貧乏お嬢さま、メイドになる
●貧乏お嬢さま、古書店へ行く
●貧乏お嬢さま、空を舞う
●貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ
●貧乏お嬢さまと王妃の首飾り
●貧乏お嬢さまのクリスマス
●貧乏お嬢さま、恐怖の館へ
●貧乏お嬢さま、ハリウッドへ
●貧乏お嬢さまと時計塔の幽霊
○貧乏お嬢さま、駆け落ちする(未レビュー)
○貧乏お嬢さま、イタリアへ(未レビュー)
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:原書房
- ページ数:0
- ISBN:9784562061068
- 発売日:2020年05月01日
- 価格:1078円
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