波津雪希さん
レビュアー:
▼
連作の絵画を巡る、ちょっと怖いストーリーです。
『ペンギン・ハイウエイ』や『夜は短し歩けよ乙女』も
不思議な話でしたが、『夜行』は、都市伝説を思わせるような
不思議な話でした。
学生時代に通っていた英会話スクールの仲間たちと
『鞍馬の火祭』を見に行ったら、一緒に行った
長谷川さんの行方が分からなくなり、当時のニュースでも
報じられるほどの事件でした。
その後、何年かして英会話スクールの仲間たちと
再び『鞍馬の火祭』を見に行くことになった大橋。
そこで集まった仲間たちから聞く奇妙な話。
それは全て岸田道生の描いた連作『夜行』が
どこかに登場する話でした。
絵画を巡るミステリーと言えば、ダン・ブラウンの
『ダ・ビンチ・コード』を思い出します。
行方不明になった妻を追いかけて行った先の
ホテルで見た『夜行』の銅板絵画。
たまたま乗り合わせた電車の中で
昔の知り合いが持っていた『夜行』の銅板絵画。
長谷川さんを見かけたと言って入った画廊に
展示されていた『夜行』の銅板絵画。
奇妙な話には、どれも『夜行』の銅板絵画が
登場します。そして、『夜行』の銅板絵画の
連作には、顔の無い女性が描かれており
『夜行』は夜行列車の『夜行』ではなく
百鬼夜行の『夜行』ではないかと言う人まで現れる。
なんだか、ホラーのような小説ですが
怖いのは絵画を通して、別次元の世界に
入り込んでしまった大橋。
そこで見て経験したものこそ、本書『夜行』の
真髄だったのでしょう。
不思議な話でしたが、『夜行』は、都市伝説を思わせるような
不思議な話でした。
学生時代に通っていた英会話スクールの仲間たちと
『鞍馬の火祭』を見に行ったら、一緒に行った
長谷川さんの行方が分からなくなり、当時のニュースでも
報じられるほどの事件でした。
その後、何年かして英会話スクールの仲間たちと
再び『鞍馬の火祭』を見に行くことになった大橋。
そこで集まった仲間たちから聞く奇妙な話。
それは全て岸田道生の描いた連作『夜行』が
どこかに登場する話でした。
絵画を巡るミステリーと言えば、ダン・ブラウンの
『ダ・ビンチ・コード』を思い出します。
行方不明になった妻を追いかけて行った先の
ホテルで見た『夜行』の銅板絵画。
たまたま乗り合わせた電車の中で
昔の知り合いが持っていた『夜行』の銅板絵画。
長谷川さんを見かけたと言って入った画廊に
展示されていた『夜行』の銅板絵画。
奇妙な話には、どれも『夜行』の銅板絵画が
登場します。そして、『夜行』の銅板絵画の
連作には、顔の無い女性が描かれており
『夜行』は夜行列車の『夜行』ではなく
百鬼夜行の『夜行』ではないかと言う人まで現れる。
なんだか、ホラーのような小説ですが
怖いのは絵画を通して、別次元の世界に
入り込んでしまった大橋。
そこで見て経験したものこそ、本書『夜行』の
真髄だったのでしょう。
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- 出版社:小学館
- ページ数:299
- ISBN:9784094067033
- 発売日:2019年10月04日
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