まずはこれ食べて

　『まずはこれ食べて』という題名から『ランチ酒』シリーズの
ようなストーリーを想像していましたが、思っていたような
小説とは、かなり違っていました。

　ある日、魔女のような家政婦を雇ったことで職場環境が
激変しました。人一人、入っては行った来ただけで
職場環境が、がらりと変わってしまった理由は家政婦の
筧みのり。彼女は実は魔女ではないかと疑いました。

　池内胡雪は職場が少しだけ整理整頓され綺麗になった
ことで家政婦のライバル？嫉妬心を抱くのは、ちょっと
変ですね。筧みのりは掃除だけでなく、料理を使って
職場の人間関係を変えてきます。
しかし、それは　起業したときのアイデアを出した失踪した
柿江が送り込んだ刺客でした。
家政婦なのに刺客ですか？
かなり変わっていますが、筧みのりも柿江に弱みを握られて
職場にスパイ兼刺客となっていました。
恐ろしいですね。社長の田中が自分の心境を筧みのりに
話をして、筧みのりのことを探偵に調査したことで
柿江の野望を打ち砕くのは、料理小説とは違ったものと
なっていました。
ちょっと不思議な小説ですね。