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波津雪希
レビュアー:
他の業種から神社の巫女になって女性の話。
 『思い、思われ、振り、振られ』と聞くと

ニキビのことを思い出してしまいますが

『おもいおもわれふりふられ』は青春ものではなく

社会人として過ごしてきた人が

理不尽な待遇や神の導きによって

神社の巫女となった話でした。

なので、本書にはニキビの迷信は

登場しません。



 三宅ミノリは、ウェブサイトデザイナー。

三下営業が内容も確認せずにノルマを達成するために

取ってきた仕事は、20万円の予算で200万円

相当のウェブサイトを作ること。

クライアントも業者を虫けらのように見下すNPO法人。

まあ、こんな仕事を取ってきた営業の責任もありますが

普段からこのような無理難題をこなさせるITブラック企業

の体質にも問題があります。

ウェブサイトデザイナーの三宅ミノリは

無理難題にキレ、クライアントに茶をかけるどころか

土下座してしまい自身のプライドはズタズタに。

ITブラック企業が人間を使い捨てだと

思っていることに気が付き、すかさず退職。

こんなことが毎月1回あるITブラック企業には

未来がありませんね。



 キャバ嬢の李花が同伴客と訪れた水玉神社

(みずたま神社ではなくスイギョク神社と読みます)

で若い神主を見て、ひとめぼれ。

しかも神様が李花を巫女募集の張り紙の方に

注意を向けたのは、水玉神社の危機を救うため

だったのかもしれません。



 こんな二人の巫女が起こす、恋の手助けは

コメディーみたいで笑えました。

こんなに笑える小説に出会ったのは

久しぶりです。
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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1945 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

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