かもめ通信さん
レビュアー:
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あの人もこの人も怪しいけれど、決定的な証拠がなく、そうこうしているうちに次々と人が殺されていく。無差別とは思えないものの被害者同士のつながりも不透明な連続殺人。果たしてあなたは真犯人を見抜けるか!?
ホーフハイム刑事警察署の2人の警部、
オリヴァー・フォン・ボーデンシュタインと
ピア・キルヒホフが活躍するドイツミステリシリーズ第7弾。
環境問題やら児童虐待やらナチスに関するあれこれやら、
その都度、ドイツ社会が抱える様々な問題を絡めながら展開してきた
このシリーズの今回のテーマは××××。
コレを言っては一種のネタバレか?と思って書くのを躊躇ったものの
コレに触れないとレビューを書くのは難しい。
とはいえ、発売と同時にKindle版で読み始めたため
私のレビューが一番乗りになるだろう今回はあえて伏せておく。
いつものとおりテーマは重く、事件は凄惨、
しかも今回は凄腕のスナイパーによる連続殺人事件ときた。
おまけにかなり早い段階で、
連続殺人の犠牲者が、
自分ではなく家族に責任があることで標的になったことが明らかになる。
殺人の描写には思わず眉間に皺が寄るが、
それでもページをめくる手が止められない。
解けたか?と思った謎の裏にもまた新たな事実が浮かび上がって
なかなか真相にたどり着けないが、
次から次へと悲惨な事件が起こるにもかかわらず、
後味はさほど悪くないのはこのシリーズのお約束だ。
そしてその原因は、
これまたお約束のオリヴァーとピアの私生活をめぐるあれこれによる
中和作用なのだと思うのだが
ピアの方はまあ、それなり順調ではあるのだけれど
オリヴァーときたら、オリヴァーときたら!オリヴァーときたら!!
またか!?またなのか!?
……と、相変わらずだったりする。
それでもまあ、一時期のあのひどさを思えば
イメージもダメージも回復傾向にあるといえるかも!?
おそらく今回きりであろう非常にいけ好かない人物と
これからもいろいろ絡んで来そうななかなか興味深い人物の登場もあって
職場周辺の人間模様も興味をそそる。
しかし××××というのはいろんな意味で難しい。
ドイツ国内でもこれまでにいろいろ事件が起きていたはずだから
この物語のドイツ内での評判も気になるところではある。
そうそう、これから読む方、とりわけ電子書籍で読む方へのアドバイス
とりわけ今回は、いつも以上に登場人物が多く
似たような肩書きの人も多いので
名前と肩書きのメモを作った方がいいかも。
紙本なら、巻頭の主な登場人物の一覧に
しおりを一つ挟んでおけばいいかもしれないけれど
電子書籍ではそれができないので、
この人誰だっけ?と結構苦労した。
<シリーズ既刊レビュー>(時系列順)
●悪女は自殺しない
●死体は笑みを招く
●深い疵
●白雪姫には死んでもらう
●穢れた風
●悪しき狼
オリヴァー・フォン・ボーデンシュタインと
ピア・キルヒホフが活躍するドイツミステリシリーズ第7弾。
環境問題やら児童虐待やらナチスに関するあれこれやら、
その都度、ドイツ社会が抱える様々な問題を絡めながら展開してきた
このシリーズの今回のテーマは××××。
コレを言っては一種のネタバレか?と思って書くのを躊躇ったものの
コレに触れないとレビューを書くのは難しい。
とはいえ、発売と同時にKindle版で読み始めたため
私のレビューが一番乗りになるだろう今回はあえて伏せておく。
いつものとおりテーマは重く、事件は凄惨、
しかも今回は凄腕のスナイパーによる連続殺人事件ときた。
おまけにかなり早い段階で、
連続殺人の犠牲者が、
自分ではなく家族に責任があることで標的になったことが明らかになる。
殺人の描写には思わず眉間に皺が寄るが、
それでもページをめくる手が止められない。
解けたか?と思った謎の裏にもまた新たな事実が浮かび上がって
なかなか真相にたどり着けないが、
次から次へと悲惨な事件が起こるにもかかわらず、
後味はさほど悪くないのはこのシリーズのお約束だ。
そしてその原因は、
これまたお約束のオリヴァーとピアの私生活をめぐるあれこれによる
中和作用なのだと思うのだが
ピアの方はまあ、それなり順調ではあるのだけれど
オリヴァーときたら、オリヴァーときたら!オリヴァーときたら!!
またか!?またなのか!?
……と、相変わらずだったりする。
それでもまあ、一時期のあのひどさを思えば
イメージもダメージも回復傾向にあるといえるかも!?
おそらく今回きりであろう非常にいけ好かない人物と
これからもいろいろ絡んで来そうななかなか興味深い人物の登場もあって
職場周辺の人間模様も興味をそそる。
しかし××××というのはいろんな意味で難しい。
ドイツ国内でもこれまでにいろいろ事件が起きていたはずだから
この物語のドイツ内での評判も気になるところではある。
そうそう、これから読む方、とりわけ電子書籍で読む方へのアドバイス
とりわけ今回は、いつも以上に登場人物が多く
似たような肩書きの人も多いので
名前と肩書きのメモを作った方がいいかも。
紙本なら、巻頭の主な登場人物の一覧に
しおりを一つ挟んでおけばいいかもしれないけれど
電子書籍ではそれができないので、
この人誰だっけ?と結構苦労した。
<シリーズ既刊レビュー>(時系列順)
●悪女は自殺しない
●死体は笑みを招く
●深い疵
●白雪姫には死んでもらう
●穢れた風
●悪しき狼
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:624
- ISBN:9784488276119
- 発売日:2019年10月30日
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