♰sasha♰さん
レビュアー:
▼
「祟りじゃ!氏神様の、祟りじゃあああああ!」…え?
「ノンフィクションでは、こうした花言葉と事件の全体像を
かけて掉尾を飾ることがある。」
え?そうなの?ほぼノンフィクションばかりを読んでいる
けれど、あったかなぁ。そう、私がまだ読んだことのない
作品の中には結構あるのか。うん、そうだよな。プロの物
書きさんが、書いているんだからそうに違いない。
どうでもいいような突っ込みはおいて置いて…。
2013年7月21日、山口県周南市の限界集落で、一夜にして
村人5人が殺害された。
「平成の津山事件」とも呼ばれた山口連続殺人放火事件は、
犯人の自宅ガラス窓に貼られていた「つけびして 煙喜ぶ 田舎者」
との川柳が犯行予告でははないのか?と、事件発生直後はマスコミが
注目し、大きく取り上げた。
住民は高齢者ばかり12人の村で、何故、これほどの凶行があった
のか。両親の面倒を見る為に、都会から戻って来た犯人は、本当に
村八分にあっており、その復讐の為の犯行だったのか。
そして、村に残る「夜這い」の風習が遠因となっている可能性は
あるのだろうか。
事件から3年半、著者は事件の起きた集落へ向かう。
のだが…これ、力不足だったんじゃないかな。基本的に文章が
あまり上手くない。元々はネット掲載の記事だからかもしれない
けれどね。
事件の現場となった集落を歩き、村民に話は聞いているが、
その取材の苦労話は余計だし、複数の村民からの証言を
ひとりの古老が語ったように1章にまとめているので、私は
この時点でノンフィクションと呼んではいけない気がした。
それに、「事件の真相を知っている」と言う村民が、著者の
取材に対してもったいぶって中々その真相を語らなかった
ように、紙上でも必要以上に話を引っ張り過ぎ。
その真相が「氏神様の祟り」なんだから…読んでがっかりだよ。
この部分、もっとコンパクトにまとめればよかったのに。
著者は佐木隆三を尊敬しているようようだが、もうちょっと
ノンフィクションの書き方を見直してみてはどうかな。冷徹
さが欠落していると感じたんだが。
興味深い事件だっただけに、かなり残念。もやもやした
読後感だったよ。
尚、無罪を主張していた犯人だが2019年に上告が棄却され、
死刑が確定している。
かけて掉尾を飾ることがある。」
え?そうなの?ほぼノンフィクションばかりを読んでいる
けれど、あったかなぁ。そう、私がまだ読んだことのない
作品の中には結構あるのか。うん、そうだよな。プロの物
書きさんが、書いているんだからそうに違いない。
どうでもいいような突っ込みはおいて置いて…。
2013年7月21日、山口県周南市の限界集落で、一夜にして
村人5人が殺害された。
「平成の津山事件」とも呼ばれた山口連続殺人放火事件は、
犯人の自宅ガラス窓に貼られていた「つけびして 煙喜ぶ 田舎者」
との川柳が犯行予告でははないのか?と、事件発生直後はマスコミが
注目し、大きく取り上げた。
住民は高齢者ばかり12人の村で、何故、これほどの凶行があった
のか。両親の面倒を見る為に、都会から戻って来た犯人は、本当に
村八分にあっており、その復讐の為の犯行だったのか。
そして、村に残る「夜這い」の風習が遠因となっている可能性は
あるのだろうか。
事件から3年半、著者は事件の起きた集落へ向かう。
のだが…これ、力不足だったんじゃないかな。基本的に文章が
あまり上手くない。元々はネット掲載の記事だからかもしれない
けれどね。
事件の現場となった集落を歩き、村民に話は聞いているが、
その取材の苦労話は余計だし、複数の村民からの証言を
ひとりの古老が語ったように1章にまとめているので、私は
この時点でノンフィクションと呼んではいけない気がした。
それに、「事件の真相を知っている」と言う村民が、著者の
取材に対してもったいぶって中々その真相を語らなかった
ように、紙上でも必要以上に話を引っ張り過ぎ。
その真相が「氏神様の祟り」なんだから…読んでがっかりだよ。
この部分、もっとコンパクトにまとめればよかったのに。
著者は佐木隆三を尊敬しているようようだが、もうちょっと
ノンフィクションの書き方を見直してみてはどうかな。冷徹
さが欠落していると感じたんだが。
興味深い事件だっただけに、かなり残念。もやもやした
読後感だったよ。
尚、無罪を主張していた犯人だが2019年に上告が棄却され、
死刑が確定している。
お気に入り度:



掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
読書記録として登録。小説はほぼ読まない。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:晶文社
- ページ数:292
- ISBN:9784794971555
- 発売日:2019年09月25日
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。
『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』のカテゴリ
- ・文学・小説 > ノンフィクション
- ・政治・経済・社会・ビジネス > 社会